*   A   *




しょーちゃんがいっぱいいっぱいキスしてく

れてフワフワ幸せな気持ちになる。


クチビルが離れて寂しくて抱きつくと耳に小

さなキスをくれて抱きしめ返してくれた。


「 雅紀、これ以上はコンテストの結果がでて

    からにしよう 」


「 しょーちゃん? 」


「 ごめんな、これはオレのけじめだ 」


「 うん…わかった 」


正直もっと先を期待したし確かめ合いたかっ

たけど、しょーちゃんの気持ちがなによりも

大切だからしかたない。

それにしょーちゃんもオレを大切に想ってく

れてるんだよね?


その次の日からしょーちゃんは何日も暗室と

書斎にこもった。

海で撮った写真の中からコンテストへ応募す

るってことは教えてくれたけどその写真はま

だ見せてもらっていない。


そしていよいよ審査発表の日。

ドキドキしながらしょーちゃんからの報告を

待っていた。