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ギシッ


リビングから出ていってベッドの布団に潜り

こんでいると、30分くらいしてしょーちゃん

もベッドへ入ってきた。

そしていつものようにオレをギュッと抱きし

める。


そんな普通すぎる様子が気に入らなくて…


ガブッ


犬みたいに腕を噛んでやった。


「 こら雅紀、ダメだろ 」


「 しょーちゃんが悪いんだもん 」


「 わかった、悪かった 」


耳元で優しくそんなことを言われたら許すし

かなくて、ちょっとだけ噛み跡のついた腕か

ら口を離した。


「 雅紀は可愛いな 」


「 へ? 」


「 それにあたたかい 」


「 オレもしょーちゃんの隣はあったかいよ 」


「 そうか 」


髪を撫でられるのが好き

抱きしめられるのが好き


あったかくて泣きたくなるくらい幸せな気持

ちになる。


しばらくするとしょーちゃんの寝息が聞こえ

てきた。


ねぇ、しょーちゃん好きだよ

オレもしょーちゃんに触りたいよ


しょーちゃんの腕を緩めて向き合って指で柔

らかいクチビルに触れてみる。


寝てるよね?

起きないよね?

起きないでね?


顔を寄せてそっと触れるだけのキスをした。






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