ノンリアル設定のお話です❤️💚






*   S   *




建築士として働いて6年。


仕事は順調、プライベートも趣味やジムでの

トレーニング等充実した日々を送っている。


恋愛に関しては不自由はしていないものの今

は色恋沙汰より仕事が優先。


そのはずだったんだ。

アイツが現れるまでは…





「 おはようございます! 」


今日も朝から元気いっぱいの笑顔で相葉が出

社してきた。

そう、オレは最近この男が気になってしょう

がない。


彼がうちの建築事務所へ入社して3ヶ月、オレ

の下でアシスタントをするようになって2週間

が経った。

仕事ができる…とは言えないが、一生懸命で

真面目なところは評価できる。


そして何よりあの笑顔と素直さ、容姿の良さ

も合間って事務所の女性陣のアイドルだ。

ただ本人は女性が苦手なのか気圧されている

ようだった。


そういえば相葉は高卒採用だからまだ18歳…

いくつ下になるんだ?

いや、それは数えないでおこう。


「 櫻井さん、おはようございます 」


「 あぁ、おはよう 」


「 コーヒーどうぞ

    ラテにしましたけどよかったですか? 」


「 ありがとう 」


オレの好みもすぐに覚え、気遣いの良さも気

に入っている。


「 あの… 」


「 ん? 」


「 オレの顔になにかついてますか? 」


「 いや別に? 」


「 だったらなんで… 」


は?何だよ?


「 はっきり言えよ 」


頬を赤らめて言いにくそうにしている様子に

若干イラつく。


「 最近、ずっと櫻井さんに見つめられている

    ような気がしてて…

    あの…すごくテレるんです 」


「 テレる? 」


「 ごめんなさい!

    そんなんじゃないですよねっ

    変なこと言ってすみません 」


自覚はなかったがそんなに見ていたか…


「 嫌か? 」


「 へ? 」


「 オレに見つめられるのは嫌か? 」


「 そんなことないです、でも…

    でもドキドキするから困ります 」


ドキドキなんて初心な言葉はこの年になると

聞くこともなくなる。


「 今夜メシに行かないか?…雅紀 」


「 へ?名前… 」


「 嫌か? 」


「 嫌じゃないです

    ご飯…連れて行ってください 」


トクンッ


嬉しそうに、そして花開くような笑顔で応え

る彼に恋が芽生える音を感じた。









おしまい






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wa8shun13 さん♡


ご応募ありがとうございました。

リクエストいただいた内容を詰め込んでみま

したがいかがでしょう?

↑ こんなふうに見つめられたらドキドキが止

まらないよね❤️💚