鏡開きも終わってしまいましたが年末年始の

お話です。






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*   A   *




「 しょーちゃん、お蕎麦できたよ〜 」


「 ありがとう、美味そうだな 」


「 明日のお雑煮の用意もしてあるからね

    しょーちゃんはお餅焼く?煮る? 」


「 焼いてくれ

    しかし、こんなにのんびりした年越しは初

    めてだな 」


「 そうだね

    くふふっなんか新鮮 」


今年は二人とも年末年始に休みがとれたから

ゆっくり過ごすことができる。

こんなこと初めてでちょっと…

ううん、かなりうれしい。


「 しょーちゃん、群馬に行くのは明日の午後

    から? 」


「 ああ、そんなに急がなくていい

    雅紀も実家に帰るだろ? 」


「 うん、顔出してくる 」


「 いや、やっぱり行きたくねぇな

    雅紀とずっと一緒に正月を過ごしたい 」


「 へ? 」


「 オマエは違うのか? 」


「 違わないよ

    オレもしょーちゃんと一緒にいたい 」


しょーちゃんって時々ストレートにこうゆう

こと言うんだよね。

でもそんなのオレだってそう思ってるに決ま

ってるじゃん。


「 雅紀… 」


「 しょーちゃん…んっ 」


チュッ


お互いに顔を寄せ合いクチビルが重なる。

今年最後のキスはお蕎麦の出汁の味がした。





「 じゃあ、行ってくるな

    明日の夜には帰るから 」


「 うん、いってらっしゃい 」


抱きしめ合い、いってらっしゃいのキスをす

るとしょーちゃんがオレの腰を優しくさすっ

た。


「 身体、大丈夫か? 」


「 大丈夫だよ 」


年が明けてそろそろ寝ようとベッドへ入った

けれど、しょーちゃんがヒメハジメだって言

って結局朝まで寝かせてもらえなかった。


「 まさきぃ 」


肩口にグリグリとおでこをすりつけてくるし

ょーちゃんは超絶かわいい。

だけど、おばあさんが待ってるもんね。


「 しょーちゃんが帰ってくる前にオレも帰っ

    て待ってるから…ね? 」


チュッ


しょーちゃんの頬を両手で包んでキスすると

満足そうに微笑んだ。


「 雅紀も気をつけてな 」


「 うん、いってきます 」


たった1日の別れにオレたちこれってどうな

の?って思うけどね。

まぁいいか、バカップル上等じゃん。


今年もラブラブな一年になりますように…






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のんちゃんさん♡


リクエストありがとうございました。

遅くなってごめんね⤵︎⤵︎⤵︎




ちなみに chocolat の家のお雑煮は正月菜(も

ち菜)がたっぷり入っていて、お餅は焼かずに

煮ます。

正月菜っていうのは小松菜の柔らかい感じの

菜っぱで味噌カツ県の伝統野菜です。

お正月の時期しか出回りません。


鏡開きのぜんざいは焼くよ餅