満開の桜並木の下

花びらが舞って二人を包む . . .




「 しょーちゃん、卒業おめでとう 」


「 ありがとう 

    じゃあここで…雅紀、元気でな 」


「 二年間、本当にありがとう

    しょーちゃんも元気でね………あっ 」


「 ん? 」


「 あのね、最後に…

    これが最後だからあの言葉言ってほしい 」


「 " 愛してる "

    この二年間、雅紀だけを愛してた 」


「 くふふっありがとう

    オレもしょーちゃんのこと愛して… 」


ヒュウッ


最後の一語は春の風、それから桜の花びらと

一緒に消えていった。