※ 初ファンタジーです




*   S   *




カタンッ


物音に目を向けると、そこには見目麗しい一

人の男が立っていた。


「 おや、王子

    こんな森の奥深くまで何の御用ですか? 」


「 ショウ、オマエの魔法でオレの願いを叶え

    てほしい 」


「 富も名誉も美しさもお持ちの貴方に叶えら

    れないことなどあるのですか? 」


「 心を…

    人の心を魔法で手に入れられるか? 」


「 それはそれは…

    なかなか難しいですができないことはない

    ですよ、ただ… 」


「 ただなんだ? 」


「 報酬が高くつく 」


「 いくら払えばいい? 」


「 金なんて私には必要ありません

    報酬は一夜の貴方の美しい身体 」


ヒュッと息を飲む音が聞こえる。


さぁ、どうする?

想い人のために自らをオレに差し出すことが

できるのか?


「 ………わかった 」


そうまでして欲しいやつがいるのか…

それならば最初で最後の貴方の夢を見よう。


「 では、こちらへ 」


手を差し出すとそこへ王子が手を重ねた。


「 どうぞ、貴方の願いを仰ってください 」


「 ショウ、オレの身体と引き換えにオマエの

    心を手に入れられる魔法をかけてくれ 」


「 本気ですか? 」


「 もちろん 」


それならば…


「 それなら魔法は必要ありませんね

    王子…いや、マサキ

    私は既に貴方に心奪われているのだから 」


そう、もう随分と昔から…


「 愛していますよ 」


「 ショウ… 」


オレの名を呼ぶクチビルにそっと口づけた。









おしまい






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魔法使いと王子様❤️💚

いかがでしょう?


みんなの反応がよければ続き書こうかなぁ。





リクエストありがとう♡


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