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「 オレ、雅紀に好きって言ってないのか? 」


そう言うと、雅紀がブンブンと凄い勢いで首

を縦に振った。


「 いや、でも言ってるよな? 」


「 言ってない! 」


「 そうか…

    ごめんな、不安にさせてたか 」


そうだ、オレは言っている気になっていた。

あの言葉で…


「 しょーちゃん、言ってくれるの? 」


「 なぁ雅紀、" 可愛い " ってどういう意味か

    知ってるか? 」


「 え? 」


「 " かわいらしい " っていう意味だけど…

    オレの雅紀に対する気持ちは " 愛す可し

    (あいすべし) " って意味だよ 」


「 愛す可し…

    しょーちゃん、オレのこと愛…? 」


意味を理解したのかまた新たな涙が頬を伝っ

ていく。

本当にオマエは可愛いな。


「 雅紀、好きだよ…愛してる 」


「 しょーちゃん… 」


抱きしめて

クチビルに触れて

愛の言葉を囁いて


愛おしさが募る。


「 愛し合おうか 」


耳元で囁くと雅紀が頷いた。


「 おいで 」


可愛い恋人の手をとって寝室へ向かった。