*   S   *



オレの腕の中で眠る雅紀。
この寝顔にココロが癒される。
愛しさが溢れる。

それにしても油断した。
まさか見つかると思わなかったわ。
雅紀に家出されるとか…マジでありえねぇ。
トレーの上の結婚指輪を見たときはココロが
凍った。

タブレットとスマホの画像は消去した。
けれど、実はまだ書斎の引き出しに画像が
入ったUSBメモリが残っている。
あれは…オレだけのヒミツだ。

今朝、智くんから送られてきた雅紀とニノ
の寝顔も入れておかないとな。
あれもマジでかわいかった。

「 ん…しょおちゃ… 」

「 どうした?目ぇ覚めたか? 」

「 ひどい言い方してごめんね 」

いやいや…言われてもしょうがないしな。
なんでオマエが謝るんだよ。

「 オレの方こそ…ごめんな 」

「 くふふっ…しょーちゃん、すき 
    変態だけど 」

「 まだ言うか(笑)
    じゃあ、変態ついでに…
    もっとシてやるな 」

「 へ?…ん…ぁん 」

雅紀の艶めいた姿をこの目に焼き付ける
ため…
愛しいオマエに再び口づけた。