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テレビ局内のカフェで収録までの時間を
潰していると、

「 あれ?相葉くん? 」

振り向けば高槻さんがニッコリ笑って手
を上げていた。

「 高槻さん…
    おつかれさまです
    この間はありがとうございました 」

「 うん、楽しかったね
    ここ、座っていい? 」

「 どうぞ…今日はドラマ? 」

「 うん、そう
    相葉くん…なんだか元気ない? 」

高槻さんの手がオレの頬にふれ、スルリと
なでられた。
優しく見つめられる。

「 もしかして恋人とケンカした?
    まさか…うちに来たのが原因? 」

この人すげーするどい。
ごまかそうとしたけど、

「 そっか…
    相葉くんの恋人に心配させちゃったか
    なぁ 」

そう言って困ったような顔をした。

「 高槻さんのせいじゃない
    オレがしっかりしてないから… 」

「 泣きそうな顔してる
    早く仲直りしな
    それともオレが慰めてあげようか? 」

「 えっ… 」

「 冗談だよ
    相葉くんとは友達でいたいんだ
    ずっとね 」

「 くふふ…
    ありがとう、オレも友達でいたい
    仲直り…するね 」

「 うん、そうしな
    じゃあ、そろそろ行くよ
    またご飯行こう 」

高槻さんはそう言うと、優しく微笑んで
席をたった。

しょーちゃん…
しょーちゃんに会いたい。
しょーちゃんと一緒に家に帰りたい。
もう一度、
振りはらってしまった手を…つなぎたい。