* A *
テレビ局内のカフェで収録までの時間を
潰していると、
「 あれ?相葉くん? 」
振り向けば高槻さんがニッコリ笑って手
を上げていた。
「 高槻さん…
おつかれさまです
この間はありがとうございました 」
「 うん、楽しかったね
ここ、座っていい? 」
「 どうぞ…今日はドラマ? 」
「 うん、そう
相葉くん…なんだか元気ない? 」
高槻さんの手がオレの頬にふれ、スルリと
なでられた。
優しく見つめられる。
「 もしかして恋人とケンカした?
まさか…うちに来たのが原因? 」
この人すげーするどい。
ごまかそうとしたけど、
「 そっか…
相葉くんの恋人に心配させちゃったか
なぁ 」
そう言って困ったような顔をした。
「 高槻さんのせいじゃない
オレがしっかりしてないから… 」
「 泣きそうな顔してる
早く仲直りしな
それともオレが慰めてあげようか? 」
「 えっ… 」
「 冗談だよ
相葉くんとは友達でいたいんだ
ずっとね 」
「 くふふ…
ありがとう、オレも友達でいたい
仲直り…するね 」
「 うん、そうしな
じゃあ、そろそろ行くよ
またご飯行こう 」
高槻さんはそう言うと、優しく微笑んで
席をたった。
しょーちゃん…
しょーちゃんに会いたい。
しょーちゃんと一緒に家に帰りたい。
もう一度、
振りはらってしまった手を…つなぎたい。