* A *
高槻さんと何度目かのメシへ行った。
オレが料理するってわかってるから、いつ
もおいしい店に連れて行ってくれる。
今日は和食創作料理の店。
どれもおいしい。
しょーちゃんに作ってあげたいなぁ。
「 今日もおいしい料理ばっかり
和食ってムズいよね
コレなんか作れたらいいのになぁ 」
「 ふふっ
いつもおいしそうに食べてくれるから
誘いがいがあるよ
コレは実は結構簡単なんだよ
一緒に作ってみる?
誰か…食べさせたい人いるんでしょ? 」
そう言われて少し顔が赤くなる。
「 赤くなった(笑)
その人は幸せ者だねぇ 」
「 …オレにも作れるかな? 」
「 決まり
うちで料理教室しますか 」
「 えっ…でも自宅なんて迷惑じゃ… 」
「 迷惑なわけないでしょ
相葉くんのこと友達だと思ってるのは
オレだけかな?
それとも…
オレのウワサ聞いて警戒してる? 」
「 警戒って…そんなことない
オレだって友達だと思ってる 」
「 ははっ、ありがとう
相葉くんといるとね
楽しいし、ココロが安らぐんだ
友達でいさせてね 」
「 オレのほうこそ…
じゃあ、料理教室お願いします! 」
こうして、高槻さんの家で料理を教えても
らうことになった。
でも…この時オレはあんなことになるなん
て思いもしなかったんだ。