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雅紀と食事へ行くと帰りにお店のお土産を
渡すのが恒例。
雅紀の笑顔が見たくて…

「 しょーちゃん 、ありがと❤︎ 」

ってかわいい声が聞きたくて。

付き合いだす前から始めたそれは、今も続
いている。

「 ありがと❤︎
    じゃあね、バイバイ! 」

から、

「 ありがと❤︎
    しょーちゃん、時間ある?
    今からオレんちで一緒に食べない? 」

に変わって、

「 ありがと❤︎
    帰ったら食べようね〜 」

になった。

vs でお土産の話を振る雅紀。
今日はオレが隣にいなくて寂しかった?

「 好きなのかなぁ? 」

って、そりゃそうだろ。
じゃなきゃ、こんなことしない。

「 口説かれてるのかなぁ? 」

そう、いつもいつもオマエを口説いてる。
いつもいつもオマエの気を引こうとしてい
る臆病なオトコなんだよ、オレは。

今日もお土産を買って店を出る。
雅紀に手渡すと笑顔で、

「 ありがと❤︎
    うち帰って食べよ 」

そう言って手を握ってくれた。

片手を恋人繋ぎしたままクルマを走らせる。

「 今日はなに? 」

「 お店特製プリン 」

「 くふふ…楽しみ 」

雅紀が繋いだ親指でオレの手を撫でる。

「 しょーちゃん 、オレ口説かれてるの? 」

「 そう、口説いてんの 」

ふふっ…て満足そうに笑うキミ。

繋いだ手を持ち上げ、雅紀の手の甲にキス
をする。
そのまま指先に唇を…這わせて、チュッと
吸い付いた。

「 んっ……… 」

首をすくめ、小さく声をもらす。

「 口説かれてくれる? 」

「 もう…とっくにおちてるよ 」

赤信号で止まったクルマ。
一瞬、唇にキスをして

「 好きだよ 」

そう耳元で囁き、二人の家へと向かった。





おしまい





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昨日の vs からの妄想小話。
小悪魔雅紀くん爆弾投下(笑)
そして、潤くんナイスアシスト♪( ´▽`)
なんか、もう…隠すのやめたの?