*   横   *



次の日…
収録休憩中に相葉ちゃんからLINEが入った。

『 きみちゃん、まだ収録中?
    ちょっと楽屋行ってもいい? 』

『 ええよ、今休憩中
    何?ここの局におるの? 』

廊下からバタバタバタッと走る音がする。
メンバー同士、顔を見合わせる。

トントントン
ガチャッ

「 おはよーございます
    おつかれさまです! 」

「 お〜相葉くんじゃん 」

「 みんな久しぶり〜
    あっ!きみちゃん、ちょっといい? 」

相葉ちゃんと廊下奥、自販機とベンチがあ
るスペースに移動する。
相葉ちゃんが周りを見回してから、バッと
頭を下げた。

「 きみちゃん、ごめん! 」

「 そんな頭下げんな
    ぜんぜん気にしてないし 」

「 だって…ごめん
    ちゃんと話すつもりだったのに…
    あんなことしちゃって…ごめん… 」

本当に律儀なやつ。

「 まぁ、驚いたけどな
    おめでとさん…幸せになりな 」

「 ありがと…って、なにそれ!
    結婚するわけじゃねーし 」

顔を赤くする相葉ちゃん。
翔くんとのことだと、こんなかわいくなる
んやなぁ。
いつもは男らしくてカッコいいのに。

「 いやぁ…ガチのお姫様抱っこ初めて見た
    わぁ 」

「 へっ? 」

「 水の口移しからのチュウもなぁ 」

「 はあっ? 」

真っ赤になる相葉ちゃん。

「 いいもん見せてもらったわぁ 」

「 ちょっ!きみちゃん!
    忘れて!マジで忘れろっ! 」

「 相葉ちゃん、愛されてるなぁ 」

「 わああっ! 」

オレの大切な大切な友達。
幸せになりな。
そう心から願った。





* 関西弁がおかしいのはごめんなさい