* S *
「 ただいまぁ〜 」
雅紀が帰ってきた。
ほんのり赤い顔…少し酔ってる?
オレの背中に手をまわし肩に頭をのせる。
くふくふ…と微笑む。
「 おかえり、ご機嫌だな 」
「 うん、高槻さんと飲んできた 」
「 そっか…二人で? 」
「 うん、楽しかったよ〜
しょーちゃんのことをね
凄い人だねって言ってくれてね
オレ、うれしかった 」
目を細めてオレを見つめる瞳。
酔っているからか潤む瞳。
「 高槻さん、いい人だよ
友達になれたらいいなぁ… 」
そんな純粋なことを言うから…何も言えな
くなる。
「 雅紀…好きだよ 」
この言葉で…どれだけオマエを繋いでいら
れるだろうか。
照れた顔をして、
「 しょーちゃん 、照れるじゃん
オレも…オレもだいすきだよ 」
そう言って目を閉じるキミに、
アイシテル…
想いを吹き込むようにキスをした。