* N *
高槻さんとの待ち合わせ場所。
バーの奥の半個室。
イケメンは選ぶ店もイケメてる。
大野さんとじゃこんな店来ないよ(笑)
「 待たせてすいません 」
「 久しぶりだね、ニノ
誘ってくれて嬉しかったよ 」
ニッコリ微笑む。
優しげな雰囲気、表情。
低く甘い声。
これはモテるよね。
しばらく近況報告、ドラマの話等をする。
ふと、高槻さんから切り出した。
「 で、ニノはオレに探りを入れに来たの
かな? 」
「 あ、バレてました? 」
「 ふふ…まぁね
相葉くんのことでしょ? 」
「 ええ…どういうつもりですか? 」
ウイスキーのロックグラスがカラリ…と
なった。
「 相葉くんといるとさ…いいよね
あの笑顔とか、素直な言動
なんだか自分までキレイに浄化されてい
く感じがする 」
「 …わかります 」
「 オレが手を出さないか心配? 」
「 ……… 」
「 オレ、いろいろウワサあるからねぇ
いつも…
自分からは行かないんだけどね
来るもの拒まず
そしてみんな去っていく
本気になれる人を…探してる 」
「 それが相葉さん? 」
「 ……… 」
「 悪いけどアノ人は諦めて
アナタには絶対振り向かないよ 」
高槻さんがグラスを飲み干してオレを見る。
「 そんなんじゃないよ
彼と話していると癒される
そうだな、友達になりたいかな
手を出すつもりは…ないよ 」
「 無理なことしたら許しませんよ 」
「 嵐の大切な相葉くんにそんなことはしな
いよ 」
そう言うと、少し寂しそうに微笑んだ。