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今日は5人でテレビ誌の撮影。
控え室で待機していると、相葉さんが隣に
座った。
「 ね〜ニノ
高槻さんて、いい人だね
昨日、ゴハン行ったんだけどさぁ 」
『 高槻さん 』の名前に翔ちゃんと潤くん
が反応する。
「 なに?
相葉さん、二人で行ったの? 」
「 うん、初めて二人で行ったんだ
あの人、料理できるらしくていろいろ
教えてもらっちゃった 」
「 ふぅん? 」
「 ニノ、共演したことあるんだよね
ニノのことすっごい褒めてたよ 」
ニコニコとご機嫌な相葉さん。
その向こうには不機嫌な翔ちゃん。
と、複雑な顔をした潤くん。
「 何か…言われた? 」
「 なにかってなんだよ? 」
本当に何でもなさそうだな。
…今のところは。
「 あっ、しょーちゃん
昨日の店、魚貝系すごくうまくてね
今度、うちでも作ってみるね! 」
「 …ああ、楽しみにしてる 」
トントントン
「 大野さん、相葉さんお願いします 」
「 はぁい 」
二人が出て行くと、三人で顔を合わせる。
「 翔さん、聞いてたのかよ? 」
「 昨日、メシ行ってくるってのは聞いてた
けど誰かは聞いてなかった 」
「 高槻さん、来るもの拒まずで自分から
行くことはないらしいですけど…
ちょっとクギを刺しておきましょうかね
潤くんは面識ありますか? 」
「 多少、話したことあるくらいだな
俳優としてはすごいと思うよ
人柄もいいし 」
翔ちゃんが小さく頷く。
「 オレもその程度だな 」
「 まーは高槻さんのウワサ知らないっぽ
いな 」
「 ですね、あの人この手の話は疎いから 」
「 最近さぁ…
雅紀のウワサよく聞くんだよなぁ
キレイになっただの、色気がでたとかな
んとか…
誘いも多いみたいだし 」
まぁね、実際キレイになったしね。
「 翔ちゃんのせいでしょうよ 」
「 だな 」
そう言うと、翔ちゃんの顔が盛大に崩れた。
「 やっぱ、そうかなぁ 」
「 ああ、もういいです
とにかく高槻さんに探り入れときます 」
まーくん、あんまり心配させないでよ…