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しょーちゃんのために朝食を作る。
しょーちゃんのために洗濯をする。
しょーちゃんのために掃除をする。

オレも住んでるんだから、しょーちゃんの
ためだけじゃないけど。
しょーちゃんにもしてあげてるって思うと
…なんて言うか…うれしい。

しょーちゃんにイケメた顔で、

「 ありがとう、雅紀 」

って言われるとキュンってする。
マジかオレ。
乙女かよっ。

洗濯物を干していたら、新聞を読んでいた
しょーちゃんと目があった。
ニッコリ微笑むしょーちゃん。

ソファに並んで座ってテレビを見ていたら
オレの肩を抱きよせて、首すじにチュッて
キスをするしょーちゃん。

「 雅紀…好きだよ 」

って言いながらオレを抱くしょーちゃん。

そのすべてにキュンキュンがとまらない。
ヤバいオレ。
キュンキュンしすぎて心臓とまりそう。

そしてまた、しょーちゃんが甘い声で

「 雅紀、おいで 」

ってオレを呼ぶ。
優しく手を差しだす。
その手をとって…
オレはまたしょーちゃんに包まれる。

こんなオレは知らない。
しょーちゃん、幸せすぎてオレ…
どうしよう?
もう一人でいた頃のオレには戻れないよ。