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仕事終わり、しょーちゃんの部屋へ帰る。
しょーちゃんにユウのことを話さなきゃ。

ガチャッ

合カギで部屋へ入る。
もうこのカギを使うことがなくなると思う
と少し寂しい。

「 ただいまぁ 」

しょーちゃんからあと1時間くらいで帰る
とLINEが入った。
しかし…しょーちゃんぜんぜん引っ越しの
準備できてない。
仕事忙しいもんね…。
一緒に住みだすのはまだまだ先かなぁ。
ソファとかは新しいものにしたけど、ベッド
はしょーちゃんのを持っていくことにした。
しょーちゃんのベッド、オレと付き合いだし
てから大きいのに買い替たばかりだから。




ガチャッ

「 雅紀、ただいまぁ〜 」

玄関からしょーちゃんの声。
うれしくて駆けよる。

「 おかえり、しょーちゃん! 」

しょーちゃんの首に抱きついた。

「 おっ?熱烈歓迎だな 」

腰を抱き、チュッとキスをくれる。

「 そうだ!
    雅紀、オレ明後日オフになったんだ
    一気に引っ越し片付けるからな 」
     
「 えっ?そうなの? 」

「 明後日から新しい家に帰ってこいよ 」

「 うん! 」

うれしくてうれしくて、ギューッて抱きつ
いてしょーちゃんの頬にキスをした。