雨音が聞こえないから。

雨は多分、止んでる。


私は眠れずに 

窓の外を

見ている。


カーテンがゆらゆら揺れる向こう


暗い闇を。


好きな人が隣りで眠っている。

横向きで少し背を丸めて。

さっきまで腕の中にいた。

そこはとても温かくて。

この上なく安らかで。

それでも朝は必ず来るから。

私は注意深く抜け出して・・・

彼が目覚めないように


息を殺して見守っている。


彼の、子供みたいにあどけない

寝顔を、私はずっと、


覚えていよう。


もうすぐ、夜明け。


天使に会ったことは

ないけど、きっと


天使ってこんな感じだと思う。


君の寝顔を見ていた


愛でつくられたPUREを

見つけた。


さよならは時に雨と同じ


人為を超えてゆくもの。


天使に手を振る。



手を伸ばして。

永遠を覚えている?


届かない明日を

数えて数えて

泣きながら

眠り、散らばる残骸の中、目覚めて

それは多分夢だったね。と微笑む。


あんなに強く抱きしめられた

瞬間の痛み

壊れそうだった私を、

つなぎとめるように

それとも


砕くように


何もかもにじませて

境界をなくすように

私は泣くから


それでも破片を拾うように


愛してゆけるから。



出会わなくても


私で居られたと

それでけのことを

時間をかけて

飲み込んでゆく


手にしたのは自由ではない

あの日もあの時も

この手の中に

自由はあったのだから


優しくされたことを

忘れない。


憎しみにひどく似た

雨のように降る。