楽しみにしていた、中国の金山農民画を体験してきた。

講師は、一時帰国している上海在住のコトー氏。
コトーが描いた竜の下書きにポスターカラーで色を付けていく。

参加者は30人ほどいたのだが、わたしは一番最初に描き終えた。
去年に引き続き二回目という人もいたが、普段絵を描く生活をしてない人は、面相筆の使い方もよくわからないようだった。

基本的に塗り絵である。

講師のコトー氏とは随分と話をした。
彼は、絵は基本的に一点もので売っていないという。
なぜかな?と思ったら、彼は上海に進出した大手企業の社員だった。

金山農民画に魅せられ、休みのたびに金山に通って習ったそうだ。
彼は絵心が全くなかったが、今は日本人でただひとり農民画家と認められるようになった。

描いていて思ったが、トールペイントに近い感じがした。
もちろん、個性を出すには+αな部分が必要ではあるけれども。

わたしは、彼が週末のたびに農民画の先生のところに習いに行ったという、その姿勢に感心した。
先行き不安のこの時代、本職以外にお金になりそうな何かを持っていることは心強いに違いない。

中国では農民画を描く人が年々減っているそうだ。
食べていけないから、やめてしまう人もいるらしい。

農民画は中国人にはあまり人気がなく、日本人、アメリカ人に人気があるそうだから、高くで売れるはずだが、現地ではとても安く売っている。
偽物も多いそうで、きちんとした店で買わないと、クオリティの低い作品をつかまされてしまうそう。

金山は農民画のテーマパークのようになっているそうだが、金山なら金山のブランドをもっと前面に出してもよいのではないかと思う。

体験してみて、わたしは農民画は苦手だとわかった。
しかし、一枚でもいいから本物が欲しいと思う気持ちは変わらない。

今度上海に行った時は、時間が許すならギャラリーに行くよと、コトー氏と軽く約束してきた。