わたしは本好きである。

ずっと本に囲まれて生活している。

 

かつては、本屋で本棚のチェックのために結構な時間をかけていた。

海外に行っても、必ず足を運ぶのが本屋である。

どの国に行っても英文で書かれた本はあり、その時の興味の向くまま、何冊か購入する。

 

先日、YouTubeを見ていて見つけたのが、「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」だ。

さらば青春が、著者に話を聞き、最後に本の帯のテキストを考えるというもの。

前編、後編に分かれているが、一本、10分前後なので、隙間時間に見ることができる。

扱う本は、マニアックなものから、過激なエッセイ、レアな専門書などである。

 

わたしはYouTubeの積読チャンネルも好きでよく見ている。

積読チャンネルはだいたいが45分前後なので、隙間時間に見るという感じではない。

 

「さらばのこの本誰が書いとるねん!」の書籍リストを知りたいと思うなら、ネットで簡単に調べることができる。

このチャンネルは、2022年4月からテレビ大阪で放送されているバラエティ番組である。(2025年にテレビ東京に進出)

 

2022年から放送されているとすると紹介された本はかなりある模様。

毎週火曜日に更新されるようだ。

国立新美術館で開催中の「テート美術館」展。

クリス・オフィリの《ユニオン・フラッグ》という作品。

 

この作品は、英国のナショナリズムを象徴するユニオン・フラッグを汎アフリカ主義運動と結びつけて、緑、赤、黒で彩っている。

ロンドンのテート・ブリテンの入り口に掲げられているようである。

集団的な記憶、境界、国家に対する忠誠心をテーマにしている。

 

普段、国旗を意識することはそうない。

先日、フィギュアスケートペアの表彰式の映像を見ていた。

日本が金メダルを取り、日の丸が掲揚され、君が代が流れる。

わたし達は、子どもの頃から君が代に馴染み、国旗は日の丸だと認識している。

国旗は自身が所属する国家を表すものであり、国民を結束させるツールであると思う。

 

イギリスは、かつて世界の1/4を自国の植民地にしており、植民地がイギリスの経済を支えてきた。

植民地だった国は、今は独立国家になっているが、イギリス連邦の構成国になっている。

第二次世界大戦でイギリスが負けていたら、どうなっていただろう。

 

いわゆるフラッグいうのは国旗以外もあるが、結束を強くしたり、他を排除したり、さまざまな活動のために使われるものだと思う。

国旗を冒涜すれば、罪に問われる国もある。

扱いにくいテーマであると思うが、オフィリの作品のようにアートとして再構築すれば言いたいことは伝えやすい。

 

このようなコンセプチュアルな作品は、パッと見ただけではなかなか理解できない。

しかし、この作品を見ることで、知らなかったあれこれを知るきっかけにはなる。

わたしは、かつて、現代アートを見始めた頃の気持ちを思い出していた。

未知の扉が開いた!という、そんな感覚を。

 

国立新美術館での「テート美術館|YBA &BEYOND 世界を変えた90s英国アート」展。

久しぶりの国立新美術館であったが、この展覧会はおすすめである。

 

1980年代後半から2000年代初頭に制作された英国のアートをフォーカスしている。

サッチャー政権後の社会的混乱の中で、既存の枠組みを打ち破り、新しい表現を求めたYBA、つまり、ヤング・ブリティッシュ・アーティストによる作品の展示である。

出品作家は、著名なアーティストばかり。

ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ジェレミー・デラー、スティーブ・マックイーン、ヴォルフガング・ティルマンスなど。

性的表現を含むアートも多く展示されていた。

 

購入した展覧会図録で、ロンドンのゴールドスミス・カレッジで学んだアーティストが多いと知った。

ここ5年ぐらいの間に、たまたまなのだろうが、ゴールドスミス・カレッジで学んだという日本人の女性アーティストに2人出会っている。

彼女らは今は日本で活動している。

 

どの作品も見応えがあり、キャプションを読んで作品を見ていくと、かなりの時間を要する。

心に残った作品は多かったが、その中で2点ほど、紹介したい。

 

まず、ディノス・チャップマンとジェイク・チャップマンの《戦争の惨禍》である。

約10cm〜15cmの楕円の形の上にミニチュアの人物、他がのせられている。

この作品は、画家フランシスコ・ゴヤの版画画集『戦争の惨禍』を立体的に再構築したものである。

よく見ると、殴りあっている人や、ナイフを突きつけている人、鉄砲を構えている人などがいる。

この作品、もっと大きくてもいいじゃないかえと思うけど、ミニチュアだからこそ、鑑賞者は目を凝らして作品を見るのだと思う。

とても手の込んだ作品だと思った。

 

そして、第4章の「現代医学」というセクションに展示してあった作品について。

1990年代、さまざまアーティストたちが解剖学、疫病、メンタルヘルス、法医学などをテーマにしてきた。

このセクションは印象深い作品が多かった。(エイズをテーマにした作品など)

その中で、やや地味と思われるキャッシー・ド・モンショーの《消す》という作品。

彼女は対照的な素材を組みあわせる作品を多く作っているようだ。

この作品は、布とボルトを使って、男性と女性を表現している。

とても小さい作品だけど、印象深かった。

 

おまけでもう一つ。

出口近くに展示されていた一枚のレシート。

シール・フロイヤーの《モノクロームのレシート(白)》という作品。

この作品は、指示書があるようで、各展覧会場の近くで買い物されたレシートが展示されるようである。

今回は、六本木六丁目のファミマで買い物したレシートが貼られていた。

買い物の中身は、全て(白)を含む。

紙コップ、雑巾、カルピス、うどん、塩おむすび、マスク、木綿豆腐などである。

この作品は、(赤)、(緑)、(青)と置き換えは可能だろうか?

 

「テート美術館」展は、作品が作られた時代背景を知るともっと楽しめるのではないだろうか。

二度行きたいと思う展覧会はそうないけど、この展覧会はもう一度行きたいと思う。

ブラック・オーディオ・フィルム・コレクティブの61分の映像作品は見なかったが、とても気になっている。