Little Friends -572ページ目

名古屋での再会③~立ち呑み処「やまとや」

(続き)夜8時すぎだが、客はいなかった。給料日前日だし、こんなもんだろう。逆に、混んでいる店は苦手だし、彼とも話しづらい。この日だから訪れたのもある。給料日後なら、訪問を断念したかもしれない。

ご無沙汰の挨拶をした後、さっそく不躾ながら気になっていたことを聞いてみた。

やっぱりあの女性、奥さんだった。ラーメン屋時代にアルバイトに来ていた中国人留学生だそうで、まじめそうに見えて案外手が早い(笑)。

札幌にいた時の悪行の数々を、かわいい奥さんに全部バラしてやろうかと思ったが、かわいそうだからやめた。僕が原因で離婚されても困る。

料理のメニューはそれほど多くない。立ち飲みスタイルだからあまり本格的なメニューを置く必要もないのだろうが、正直、彼が料理をするとは思わなかった。

ラーメン屋の頃、ラーメン以外のものを作ってるのを見た記憶がないが、お酒が好きだと言うし、その延長線上での酒の肴としての料理が好きなようだ。

僕もわりと料理は好きで、ラーメン屋のくせにとろとろオムライスなども得意だし、自宅でも天ぷら以外の揚物などはまず自分で作る。わざと餡にとろみをつけない春巻など、我ながら絶品だと思う。(続く)

名古屋での再会②~立ち呑み処「やまとや」

(続き)ちょっとたじろいだが、意を決して暖簾をくぐる。

意外に広い店内に同僚の姿はなく、カウンターの中に女性が一人。もしかしたら…と思い、ご主人は?と聞くと、同僚が出てきた。

彼は岐阜出身で、僕が最後にいたラーメンチェーンの千葉の店に入社し、そのあと札幌の店のオープニングスタッフとして僕と一緒になった。


約2年札幌にいて、三重の店の新規開店の応援に出した。この頃、札幌の店は彼と2人でやっていて、彼を応援に行かせると僕1人になってしまう。

でも、将来自分の店を持ちたいと言っていたし、岐阜ではないが同じ中京地区だし、彼も行ってみたいと言ったので、思い切って行かせることにした。

製造業が活況を呈する中京圏のため、常に人手が足りず結局彼が店長としてやってゆくことになり、かなり苦労したようだ。

その後名古屋へ異動、ラーメン屋に見切りをつけ、立ち飲み屋を開店したのが去年のこと。

僕も愛知にいたから、一度は顔を出すつもりが、11ヶ月もいたのに一度も行かず。

名古屋が意外と行きづらいのもあるが、僕のいいかげんな性格によるものが大きい。


3年ぶりの彼、思ったより元気そうで安心した。(続く)

名古屋での再会①~立ち呑み処「やまとや」

(続き)「ぼてぢゅう」を出て、ホテルに向かう。

今宵の宿は「ミユキステーションホテル」。泊ったことはないが、豊橋にもあり駅近くとは思えないほど開発から取り残されたエリアにある。

広い名古屋駅をさんざん迷い、ようやくたどり着いた。さすがに名古屋だけあって、豊橋のようなうらぶれた怪しい地域ではなく、ちゃんとした駅前にあった(笑)。

荷物を置き、ショボい土産片手に地下鉄に乗る。ホテルがあるのは新幹線側の太閤通口で、地下鉄に乗るためには駅の反対側の桜通口まで広い構内を歩く。

先週も乗った名古屋市営地下鉄東山線で今池へ。

ここに、かつての同僚の店がある。地上に出ると、さっぱりわからない。GPSで検索、便利な機能だと思う。

同僚の店は、今池駅から徒歩5分くらいの中小路にあった。

「立ち呑み処 やまとや」という赤い看板が出ている。

実は、先週名古屋に来た時に寄るつもりでいたが、あのクソ暑い中、夕方まで待つ元気もなくなり、新幹線で豊橋に逃げ帰ってしまった。

先週来ていれば、今日は大阪に泊まって本場のお好み焼きを堪能できたのだが、原因は不甲斐ない僕にあるのだから仕方がない。(続く)