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本州人から見た北海道弁④

(続き)難解だったのが、自己責任の有無によって、厳密に言い方が変わること。


ボールペンで字が書けない時に、標準語なら原因を問わず「書けない」と言うのが、北海道弁では指をケガしているのが原因だと「書けない」、ボールペンが壊れていると「書かさらない」に、アドレスがわからない時は「メールが送れない」、携帯の調子が悪いと「送らさらない」になる。


否定形だけでなく、スイッチの調子が悪いと「スイッチが勝手に押ささるのさ」になるし、「水道のホースがワヤクチャに巻かさっている」になる。


要するに、自分の責任ではない時には「~さる(さらない)」という表現を使い、場合によっては「歩かれない」、「行かれない」という言い方をする。


北海道民が道外に行くと、このニュアンスが伝わらないから困惑するらしい。


北海道から全国的に有名になった「水曜どうでしょう」というバラエティ番組があり、大泉洋はここから全国区になったのだけど、「どうでしょう」自体は道内ローカルとして作られたため、番組中で大泉洋が「ちりかみ(サイコロ3)」、「料理すれ(ユーコン)」、「かっぱがす(釣りバカ3)」、「サビオ(シェフ大泉)」など北海道弁を連発していておもしろい。(続く)

本州人から見た北海道弁③

(続き)こういう単語は覚えてしまえばいいし、標準語では表現しきれない微妙なニュアンスがあるから、かえって便利だ。


単語の違いより、細かい言い回しの違いの方がなじむのには苦労した。たとえば、北海道では「かい」や「さ」を語尾にやたらとつける。


「本当?」が「本当かい?」、「オレかい?」、「そうなのさ」、「仕事終わったさ」などなど。


「北の国から」みたいな「だべだべ」言葉は、札幌ではあまり使わない。一応、都会だし(笑)。


あと、接続詞というのか、「じゃ」が「で」になる。


「冗談じゃない」は「冗談でない」、「いいんじゃない?」が「いいんでない?」。それに「かい」が付いて、有名な「いいんでないかい?」になる(笑)。


驚いたのが命令形。「ろ」で終わるべき命令形が、北海道では「れ」になる。


「~しろ」は「~すれ」になり、「やめろ」「寝ろ」「起きろ」「入れろ」「止めろ」は、それぞれ「やめれ」「寝れ」「起きれ」「入れれ」「止めれ」。寝ていて、いきなり「ほれ、起きれ~!」と叩き起こされた時は、二重に驚いた。


過去形をていねい語の代用として使うのは前に書いたけど、「よろしかったですか?」は、今やコンビニなどを中心に北海道から全国的に広がりつつある。(続く)

本州人から見た北海道弁②

(続き)前述の「はんかくさい」のほか、「ゆるくない(大変だ)」、「投げる(捨てる)」、「めんこい(かわいい)」、「病む(痛い)」、「しゃっこい(冷たい)」、「かんかん(小さい空き缶)」、「がんがん(大きい空き缶)」、「しばれる(凍える)」くらいだと、なんとなくイメージで理解できるけど、標準語と全くかけ離れた単語は理解できないし、こういう言葉は北海道人も方言と認識しているようだ。


たとえば、大泉洋が全国放送の中で連発した「なまら(とても)」。ただし、これは本来新潟の方言らしく、北海道ではある程度の年代以上の人はあまり使わず、そういう年代は「がっつり」なんて言い方をするし、若い世代はやっぱり「超」や「メッチャ」だ。


あと、僕が理解できなかった単語は、「ちょす(いじくる)」、「ばくる(交換する)」、「あずましくない(落ち着かない)」、「じょっぴんかる(鍵をかける)」、「かっちゃく(ひっかく)」、「かっぱがす(ひっくり返す)」、「あめる(腐る)」など。


あと、絆創膏を「サビオ」と呼び(今、「サビオ」という商品はないそうだ)、若い世代でもティッシュを「ちり紙」と言う。しかも、「ちりかみ」と濁らない。


他にもたくさんあるけど、実際に僕が聞いて面食らったのはこのくらい。(続く)