8月12日(水)、横浜シネマリンで『軍服を着た神様』を見ました。


監督は、遠藤協。


文化人類学者の藤野陽平を、『旅人』として。


台湾各地に存在する『日本人の神様』。

軍服を着た、それらの日本人の神様が、50ケ所以上の場所で祀られている、と。


なぜ、彼らは、『神様』となったか。

かつて実在した彼ら。


空中戦で撃墜された飛行機が、人家を避けて地上に墜落。

その、人家を避けてくれたことに感謝して、神様に。


網にかかった卒塔婆。それを捨てても、二度、三度と網にかかって来る。それで、神様に。


それぞれに、神様として祀られる理由はあるものの、それが、今もなお、地域の人びとに守られ。


確かに、日本でも、『軍神』という言葉はあり、靖国神社の存在はあるものの。


台湾の民間信仰に、その存在が、すっぽりとはまり。


御輿に載せられ、祭に参加したり。

女性に憑依して、人びとの悩み事相談を引き受けたり。

神様たちにもランクがあり、日本人の神様は、そうした貢献もあって、ランクがあがって来たり。

などなど、その不思議な世界に見入ってしまうドキュメンタリーでした。


日本の軍人を祀るということ。

日本は、台湾に、どのような『戦争』の痕跡を残しているのか?

日本人以外の国の人をも、神様として祀っているのか?


あれこれと考えました。












憑依した女性は、その間、まばたくことがなく、あふれて来る涙を、まわりの人が拭い。


公式サイトから

台湾各地に50箇所以上あるといわれる日本神にほんがみを訪ね歩いたのは、文化人類学者の藤野陽平と記録映像作家の遠藤かのう。 その謎を紐解き、見えてきたのは神様たちの数奇な運命であり、今を生きる人々との交流、台湾の民間信仰のあり方、そして、日本が台湾に残してきた戦争の痕跡でした。
必ず戻ってくる卒塔婆。オレンジ色のコウモリ。火葬場跡に寝泊まりする男性。日本神を身体に宿すシャーマン…。「不可思議」としか言いようのない出来事の連続の中で、日本神がかつて一人の人間として確かに存在した事実が明らかになっていきます。異国の地でさまよい、死後の世界を生きる日本人の魂。その魂を慰撫し、神として祀る台湾の人々。神となった先祖と出会い直す日本の子孫たち。宗教的な文脈の違いを超えて、死者を悼み、弔う心が生んだ、日台の知られざる交流を描いたドキュメンタリーです。