7月14日(火)、映画『ヌーベルヴァーグ』を見ました。


監督は、リチャード・リンクレイター。

脚本は、ホリー・ジェント、ヴィンス・パルモなど。


『ヌーヴェルバーグ』とは、新しい波のこと。


「1950年代後半のフランスで台頭した新世代の監督たちが、既存のルールに縛られず、ノンプロ俳優を起用し、ロケーション撮影と即興演出を実践していった映画運動。」(チラシ)


この映画『ヌーヴェルバーグ』は、ジャン=リュック・ゴダールが、「ヌーヴェルバーグの“決定打”として語り継がれる金字塔」(チラシ)、あの『勝手にしやがれ』を生み出すに至る過程と、その20日間の撮影の日々を描いています。

ゴダール、28歳。


映画が、新しい世界を創造していく時代。

若き俊英たちが、競い合いながら。


フランソワ・トリュフォーが、その長編デビュー作『大人は判ってくれない』で、カンヌ国際映画祭に乗り込み、監督賞を受賞したのが、1959年。

そのカンヌ国際映画祭の熱狂も、この『ヌーヴェルバーグ』には描かれています。

その場には、ゴダールもいて。


そして、そのあとに続いて、ゴダールは、『勝手にしやがれ』の撮影に取りかかり。

その20日の撮影の日々が、克明に。

プロデューサーは、激怒し。

ジーン・セバーグは、この映画からおりると言い出し。

ジャン=ポール・ベルモンドは、飄々として撮影に参加。

その20日の撮影。

『勝手にしやがれ』の印象に残るさまざまな場面が、目の前に、再現され。


トリュフォー(1932~1984)や、クロード・シャブロブ(1930~2010)、エリック・ロメール(1920~2010)、ロベール・ブレッソン(1901~1999)、ロベルト・ロッセリーニ(1906~1977)らの映画監督をはじめ、ジャン・コクトー(1889~1963)、ジュリエット・グレコ(1927~2020)などの顔ぶれも。

もちろん、ドキュメンタリーではないので、それぞれ俳優たちが演じているのですが。

その豪華さ。


この映画『ヌーヴェルバーグ』には、若者たちが、既成概念にとらわれず、旧態化した世界を、そのエネルギーで破壊していく爽快さがあります。


それにしても、この作品を見てのコメントをのぞくと、今年すでに100本近くの映画を見ていると誇りながら、『勝手にしやがれ』は見ていない、というものがあって……。


映画館の冷房が感じられないほどに、熱くなって見ていました。


ジャン=リュック・ゴダール(1930~2022)。








ゴダール。いつでも、どこでも煙草を。

彼だけではなく、煙草、煙草🚬。



映画史に残る場面です。


カメラを隠して。








『カイエ・デュ・シネマ』の編集室。
そこに、ロッセリーニが来て。

この『カイエ・デュ・シネマ』誌に、ゴダールやトリュフォーらが執筆。







公式サイトから

ヌーヴェルヴァーグ=新しい波。1950年代後半のフランスで台頭した新世代の監督たちが、既存のルールに縛られず、ノンプロ俳優を起用し、ロケーション撮影と即興演出を実践していった映画運動。そうして世に出た作品群は、それまでの映画とはまったく異質の躍動感とみずみずしさを獲得し、巨大な波となって世界中の映画人に多大な影響を与えた。
そんなヌーヴェルヴァーグの“決定打”として語り継がれる金字塔が、ジャン=リュック・ゴダールが28歳の時に撮った『勝手にしやがれ』だ。映画史上に革命を起こした傑作は、いかにして誕生したのか。『ビフォア』シリーズ3部作、『6才のボクが、大人になるまで。』など、幾多の名作を手がけてきたリチャード・リンクレイター監督が初の仏語作品に挑んだ最新作は、まさに“伝説が生まれた瞬間”を映画化した驚くべき作品である。


映画作りに熱中することの喜びと創作の素晴らしさを、今を生きる若者たちに伝える刺激的で感動的な青春映画

ゴダールは映画史上において神格化された存在だが、本作の背景となった1959年における彼はまだ“何者でもない”若者だった。監督はそんなゴダールと仲間たちが無謀とも思える挑戦に身を投じていく姿を通して、映画作りの喜びと創作の素晴らしさをヴィヴィッドに映像化。“今その瞬間を生きる若者”をフィルムに焼きつけようとしたゴダールの精神を受け継ぎ、現代の若い世代の観客も共感しうる刺激的な青春群像劇へと結実させた。そのチャレンジングな試みには、「映画を観た若者が“自分も映画を撮りたい”と思ってくれれば本望だ」という監督の願いがこめられている。


時空を超えた輝きを放ち続けるヌーヴェルヴァーグ
その“伝説が生まれた瞬間”へ誘う奇跡のような映像世界

そしてヌーヴェルヴァーグの空気を今に伝える本作には、作り手の並々ならぬこだわりが詰まっている。当時の映像スタイルを模したアスペクト比のモノクロ映像、VFXをも投入して細部まで再現したノスタルジックなパリの街並み、緻密に仕立てられた衣装と美術。さらに、作品の成否の鍵を握るキャスティングの絶妙さにも目を見張らずにいられない。オーディションによってゴダール役とジャン=ポール・ベルモンド役を射止めたギヨーム・マルベック、オーブリー・デュランは、何とこれが長編デビューとなる新人俳優。ヌーヴェルヴァーグの象徴的なヒロインとなったジーン・セバーグ役には、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に』でリンクレイターと組んだゾーイ・ドゥイッチが抜擢された。このうえなく豊かな表情と仕種、戯れ合うようなやり取りを披露する3人のアンサンブルから目が離せない。


物語

フランソワ・トリュフォーの長編デビュー作『大人は判ってくれない』が、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した 1959年。その夏、批評誌カイエ・デュ・シネマで執筆活動をしていたジャン=リュック・ゴダールは、ジャン=ポール・ベルモンドとアメリカの若手女優ジーン・セバーグを主演に起用した念願の初長編映画『勝手にしやがれ』に着手する。
ところがゲリラ撮影や即興演出を好むゴダールの型破りなやり方に、周囲は困惑を隠せない。それでも映画作りの夢と情熱を共有した現場は熱気に満ちあふれ、誰ひとり完成形を想像しえないまま、のちに伝説となるクライマックスの撮影へと突き進んでいくのだった…。