5月2日(土)、イギリスの、ナショナルシアターのライブビューイングで、『オーディエンス』を見ました。


この作品は、2014年6月の、ナショナルシアターのライブビューイングの第一作として上映されたもの。

舞台そのものの上演は、2013年。


物語は、エリザベス女王の、在位60年の間の歴代首相12名とのオーディエンス(謁見)を軸に展開します。


エリザベス二世は、1926年に生まれ、2022年に亡くなっています。

在位は、1952年から2022年。


エリザベス女王が、首相として、最初に謁見したのが、チャーチル。

その老練なチャーチルに対して、1952年2月6日に即位したのに、戴冠式が1953年6月2日。これまでの歴代の戴冠式と比較して、なぜ、それほど間が空くのかと問いかけ。チャーチルが、あれやこれや言うのに対して、それは、チャーチルが、自分の選挙日程を考えているからでしょ、と鋭く切り返し。

で、次々と、12名。キャメロン首相まで。

その合間合間を、秘書官?とのやり取りでつなぎ。その上、ドレスを着替え。そのドレスのゴージャスさに、そのたびに、客席から拍手。


作品のおもしろさに、引き込まれました。

まずは、台詞のおもしろさ。時に鋭く、時にユーモアにあふれ、機知にとんだやり取り、なんともおしゃれなのです。

そして、その会話の中から、その時代その時代があらわれ。政治的・社会的問題も、語られ。

12名の首相たちも、それぞれの特徴を。もっとも、地元民ではないので、わからない人物もいますが。

それでも、サッチャーであったり、メージャー、ブレア、ブラウン、そしてキャメロンは、わかります。

その特徴が、姿かたちから、よく似せているので、その人物が登場しただけで、地元民には一発でわかり、客席からはどよめきと、拍手が。


そして、舞台を広げているのが、今のエリザベスと、過去のエリザベスが登場し、会話し。


地元民であれば、言語の壁もなく、首相たちの存在もその日常にあり、この作品世界に、さらに没入出来たでしょうが。

そして、何よりもエリザベス女王が身近にいて。


あらためて、ヘレン・ミレンの見事な演技に感嘆しました。
















公式サイトから

INTRODUCTION

映画『クィーン』やNetflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』の脚本家として世界的に知られるピーター・モーガンが手掛けた、至高の人間ドラマです。本作が描くのは、英国女王エリザベス2世が在位60年間にわたり、歴代首相たちと行ってきた「謁見(オーディエンス)」の裏側。憲法上の規定により、その会話の内容は一切記録に残されず、他者に漏らすことも禁じられています。「謁見(オーディエンス)」に関する歴史的資料をリサーチし、脚本を手掛けたのは映画『クイーン』(2006)、『フロストxニクソン』(2008)などで映画界でも多くの賞を受賞しているピーター・モーガン。彼の巧みな脚本により、ウィストン・チャーチルからマーガレット・サッチャー、そして現代に至るまで、国を背負う重圧に苦悩する男と女たちと女王のやりとりが再現され、女王の首相らに対する時に励まし、時に鋭く問いかけ、時にユーモアを交えて対峙する姿を通して、一人の女性としての葛藤と、伝統を守り続ける君主としての誇りが鮮やかに浮き彫りになります。映画『ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)』や舞台『スカイライト』などこれまでに数々の名作を生み出してきたスティーヴン・ダルドリーによる演出で、歴史の重みと極上のユーモアを融合させたエンターテインメントになっています。主演は、本作でローレンス・オリヴィエ賞およびトニー賞の最優秀主演女優賞をダブル受賞した大女優ヘレン・ミレン。エリザベス2世そのものが憑依したかのような圧倒的な演技は、観客をロンドンのバッキンガム宮殿の奥深くへと誘います。この貴重な劇場公開で、演劇界に語り継がれる傑作をぜひお見逃しなく。



脚本:ピーター・モーガン

 1963年、ロンドン生まれ。英国を代表する脚本家であり、実在の人物や歴史的出来事を鋭い洞察力と卓越したドラマ性で描き出す「現代史の劇作家」として、世界的な評価を確立している。2006年の映画『クィーン』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、一躍脚光を浴びる。その後、舞台『オーディエンス』(2013年)を手掛け、同作をベースにしたNetflixの超大作シリーズ『ザ・クラウン』(2016年〜)では、製作総指揮とメイン脚本を担当。英国王室の内幕を人間ドラマとして描き、エミー賞やゴールデングローブ賞を多数受賞した。

【代表作】映画『クィーン』(2006年)フロスト×ニクソン』(2008年)『ラッシュ/プライドと友情』(2013年)『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年 ※原案協力)/舞台『フロスト×ニクソン』(2006年)『オーディエンス』(2013年)『パトリオッツ(Patriots)』(2022年)/ドラマ『ザ・クラウン』(2016年〜2023年)

【受賞歴】

  • エミー賞: 脚本賞、作品賞(『ザ・クラウン』)

  • ゴールデングローブ賞: 脚本賞(『クィーン』)

  • 大英帝国勲章(CBE): 2016年に演劇界への貢献により受章。

演出​:スティーヴン・ダルドリー

 1960年、イギリス・ドーセット生まれ。舞台演出家としてキャリアをスタートさせ、現在は映画監督、プロデューサーとしても世界的に活躍。演劇界の最高峰トニー賞を3度、ローレンス・オリヴィエ賞を3度受賞し、映画界でもアカデミー賞監督賞に3度ノミネートされるなど、現代のエンターテインメント界を代表する巨匠の一人である。

2000年に『リトル・ダンサー(原題: Billy Elliot)』で長編映画監督デビュー。同作は世界中で社会現象を巻き起こす大ヒットとなり、ダルドリー自身も初監督作にしてアカデミー監督賞にノミネートされた。その後、同作を自らミュージカル化し、トニー賞10部門制覇という快挙を成し遂げている。

 『めぐりあう時間たち』のニコール・キッドマン、『愛を読むひと』**のケイト・ウィンスレットにアカデミー主演女優賞をもたらすなど、俳優から最高の演技を引き出す演出に定評がある。本作『オーディエンス』においても、ヘレン・ミレンの圧倒的なパフォーマンスを支える緻密な演出を披露している。

 脚本家ピーター・モーガンとは深い信頼関係にあり、Netflixシリーズ**『ザ・クラウン』**では監督・製作総指揮を務め、エミー賞演出賞を受賞。王室をテーマにした重厚な人間ドラマを、映画的なスケールで描き出した。

 2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式において、エグゼクティブ・プロデューサーの一人を務めるなど、国家的なビッグイベントの演出も手がけている。

【代表作】映画『リトル・ダンサー』(2000年)『めぐりあう時間たち』(2002年)『愛を読むひと』(2008年)『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011年)舞台『検察官(An Inspector Calls)』(1992年〜)『ビリー・エリオット ミュージカルライブ』(2005年〜)『オーディエンス(The Audience)』(2013年)『スカイライト(Skylight)』(2014年)『インヘリタンス(The Inheritance)』(2018年) /ドラマ『ザ・クラウン』(2016年〜2023年)