4月5日(日)、『そして彼女たちは』を見ました。


監督・脚本は、ジャン=ピエール・ダルデンヌ(1951~)と、リュック・ダルデンヌ(1954~)の、ダルデンヌ兄弟。


このダルデンヌ兄弟の作品は、見逃せません。

最初に出会ったのが、

『ロゼッタ』(1999)。この作品は、カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞しています。


『そして彼女たちは』。


若くして妊娠した女性たちを支援する施設。

そこで暮らす5人の少女たちを描きます。


それぞれが、家庭環境に恵まれず。

不幸を、ぃくつも抱えている少女たち。

愛されないことから生まれる孤独。それは、自身の存在意義の喪失であり。また、家庭における日常的な暴力もあり。

そこから、アルコール依存症となったり、薬物中毒となったり。

生まれた環境が異なっていれば、異なった人生を生きていた少女たち。


『支援施策』。

スタッフたちは、支援することしか出来ない。

何よりも、本人自身が、生きる目的を見つけ、そこに希望を見いだし。そして、本人自身が、足を一歩、踏み出さなくては。


ただ、ろくでもない親、いいかげんな男たち、と切り捨てる前に、何が彼らをそうさせたのかを。

そのことを考えると、根底にある『貧困』。それは、経済的な『貧困』だけではなく、精神的な『貧困』もあり。あるいは、文化的『貧困』も。


彼女たちの、何度も挫折しながら、それでも、一歩を踏み出す姿を、生き生きと描きます。


ここに描かれている『現実』は、決して、他国だけのものではないということも考えました。


重たい重たい題材。

しかし、希望の光がふりそそいでいる終わり方で。

見ている者として、救われるのですが。


絶望の淵に沈んでいく事例も、多いのではないかと考えると。


お薦めの作品です。


原題は、英語表記にすると、『Young  Mothers 』。





公式サイトから


愛され方は知らない。でも、愛することはきっとできる――若くして母になった少女たちが選び取る未来に、心揺さぶられる。


若くして妊娠した女性を支援する施設で共に暮らす5人の少女。彼女たちは頼る人を持たず、家族との関係、貧困など、さまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「嬉しいと思いたいのに」――戸惑い、悩み、なるべき家族像を見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく……。自分たちなりの「愛」を選択していく少女たちの真っすぐな瞳から目が離せない、希望に満ち溢れた傑作がついに日本上陸。


『ロゼッタ』(99)『ある子供』(05)でカンヌ国際映画祭パルムドール大賞を受賞して以降、全作品がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、世界中で100賞以上を獲得するなど、注目を集め続けてきたダルデンヌ兄弟。本作は第78回カンヌ国際映画祭で『ロルナの祈り』(08)に続き2度目となる脚本賞、エキュメニカル審査員賞をW受賞し、今年度アカデミー賞Ⓡ国際長編映画賞ベルギー代表にも選出。常にひとりの主人公の人生を背中越しに、同じ目線で体験させるかのように映し出してきた彼らが、本作では5人を主人公とする自身初の《群像劇》に挑んだ。これまでと同様に彼女たち一人ひとりが置かれた状況に寄り添い、共に時間を積み重ねるように観客を導いていく手腕は見事だ。キャリア38年、新境地にして真骨頂を鮮やかに示す一作に、各国メディアからも称賛の声が後を絶たない。


母子支援施設で暮らす5人の少女が、見つけ出していく小さな希望——

ジェシカ、ぺルラ、アリアンヌ、ジュリー、ナイマの5人の少女は、若い母親を支援する施設で共同生活を送っている。「ひとりじゃ育てられない」「嬉しいと思いたいのに」――家族との関係、貧困など、さまざまな問題を抱えている彼女たちは、戸惑い、悩みながら、母になる。なるべき家族像を見いだせず、歩むべき道がわからず、押し寄せる孤独感にもがきながらも、時に誰かに寄り添われ、それぞれの未来を選び取っていく――。愛された記憶を持たなくても、自らの手で「愛する」ことの何たるかをつかみ取っていく少女たちの姿が観る者の心を揺さぶる。