5月26日(月)、『ボブ・マーリー:ONE  LOVE 』を見ました。

原題も、同じ。


チラシに、

「ひとつの愛(ワンラブ)が、世界を変えた。」

「時代は再び求める。世界中の人々の希望となった男の“唯一無二(オンリーワン)”の物語。」

と。

物語は、

「1976年、対立する二大政党により国が分断されていたジャマイカ。コクミンテキアーティストとなっていたボブ・マーリーは国内の政治闘争に巻き込まれ、銃撃されてしまう。だがその僅か2日後、ボブは怪我をおして『スマイル・ジャマイカ・コンサート』のステージに立ち、8万人の聴衆の前でライブを披露。その後身の危険を感じロンドンへ逃れたボブは『20世紀最高のアルバム』(タイム誌)と呼ばれる名盤『エクソダス』の制作に勤しむ。さらにヨーロッバ主要都市を周るライブツアーを敢行し、世界的スターの階段を駆け上がっていく。一方母国ジャマイカの政治情勢はさらに不安定化し、内戦の危機がすぐそこに迫っていた。深く傷ついたジャマイカを癒し内戦を止められるのはもはや政治家ではなく、アーティストであり国民的英雄であるこの男だけだったー」(チラシ)


長々と引用しました。


この作品は、ボブ・マーリーの人生を描いたものですが、その人生には、母国ジャマイカの政治情勢が密接に絡みついて。


製作に、妻のリタ、息子のジギー、娘のセデラが加わっているように、『マーリー』家の全面的協力を得て、ボブ・マーリーの人生を、誤りなく描いて。


監督・脚本は、レイナルド・マーカス・グリーン。


脚本、テレンス・ウィンター、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン。


で、確かに、ボブ・マーリー(1945~1981)の人生、その1976年から1978年を描いています。

しかし、すっきりとしなかったのは、彼の身を置いている状況が、よくわからなかったからです。

もちろん、それは、事前の準備を怠ったためなのですが。


まずジャマイカの政治情勢。

独立後の混乱。ふたつの政党が、対立し、武力抗争を繰り広げて。しかし、そのことと、ボブ・マーリーが命を狙われることが結びつかず。

そのうえ、ボブ・マーリーの信仰する『ラスタファリ』がよくわからず。

見終えて、救世主ジャーを信仰するものであることを知り。確かに、『ジャー』という言葉、しばしば登場していたのですが。

で、その教えにより、体に刃物をあてない。そのために髪も切らない。そのためにドレッドヘアになる。という流れを理解し。

そして、病に犯されても、手術を拒否ということも理解。

その病気のことも、描ききれていないのではないか、と。


そして、幼なじみであり、妻となったリタとの関係。

音楽を通じて、深くつながりながら、それぞれが『個』として存在し、ふたりの間に3人の子どもが生まれた一方で、それぞれが別の相手との間に子どもを作り。

また、父親、母親との関係。


確かに、音楽シーンには、興奮させるものがあります。

熱狂する聴衆。

楽曲の、制作過程があったり。


ただ、見終えて、充足感が薄かったことも事実。

相性が悪かったのです。