国立新美術館で開催中の『マティス   自由なフォルム』展。


アンリ・マティスの、切り紙絵の作品が、


Section4『自由なフォルム』から、紹介されます。


チラシに、

「マティスがその60年以上におよぶ創造の歩みにおいて、熟慮と試行を重ねた末に到達したのは、助手に色を塗ってもらった紙をハサミで切り抜き、それらを組み合わせて活き活きとした構図に仕立て上げる『切り紙絵』でした。」

そして、

「色紙をハサミで切り取ることで色彩表現とデッサンを同時に行うことができたのです。」


『色』と『形』。


今回の目玉となるのが、『花と果実』。

410×870cmの大作。









92『ブルー・ヌードⅣ』(1952)


93『葦の中の浴女』(1952)


94『波』(1952)


95『アンフォラを持つ女』(1953)




110『大きな顔、仮面』(1951)



112『木(プラタナス)』1951年


筆で、墨を用いて。


白で修整がなされていて。

それが、なぜなのか。

しばし、作品に向き合いました。


そして、一番、気にいったのが、

124『蜜蜂』1948年




マティスのアトリエを写したものも。




この切り紙絵を見ていると、


高村光太郎の妻の、高村智恵子の切り紙を思い出します。

その、生き生きとした、『色』の『形』。

それだけに、痛ましさも。