3月1日(金)、上野の、都美術館で開催中の『印象派 モネからアメリカへ』展を見ました。

4月7日(日)までの開催。


ウスター美術館所蔵作品を中心としての展示。


ウスター美術館。または、ウースター美術館は、アメリカのマサチューセッツ州ウスターに、1896年、設立。開館は、1898年。

「古代エジプト、古代ギリシャ・ローマの美術から、ヨーロッパやアメリカの絵画・彫刻、世界各地の現代美術まで、およそ40,000点のコレクションを誇る。」

(公式サイトから)


で、展覧会のタイトルは、

『印象派 モネからアメリカへーウスター美術館所蔵ー』。


チラシには、

「海を越えて咲いたもうひとつの印象派」

とか、

「日本初公開多数。大西洋を渡った印象派」。


さらに、

「第1回印象派展から150周年を迎える2024年、印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会を開催します。」

そして、

「本展は、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に注目します。」と。


会場は、

第1章『伝統への挑戦』。11 点。

「村の道」コンスタン・トロワイヨン。

「幸福の谷」カミーユ・コロー。

「女と猫」ギュスターヴ・クールベ。

などなど。


第2章『パリと印象派の画家たち』12 点。

そのうち、モネの『税関吏の小屋・荒れた海』と、オーギュスト・ルノワール『闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール』の2点は、『日本テレビ放送網株式会社』の所蔵。


セザンヌの『オーヴェールの曲がり道』と、ベルト・モリゾの『テラスにて』の2点は、東京富士美術館の所蔵。


ここに、クロード・モネの『睡蓮』が。


この『睡蓮』が、1910年、美術館として、世界ではじめて購入したもの。その『睡蓮』の、売買のやり取りの書類も展示されていて。


第3章『国際的な広がり』18点。

日本への影響として、

黒田清輝の『落葉』(東京国立近代美術館)。『草つむ女』(東京富士美術館)。

久米桂一郎の『林檎拾い』(久米美術館)。『秋景』(久米美術館)。

ほかに、藤島武二、斎藤豊作、太田喜二郎(2点)、児島虎次郎、中沢弘光、山下新太郎。

も。


第4章『アメリカの印象派』13点。

ジョゼフ・H・グリーンウッドの『リンゴ園』、『雪どけ』。

チャイルド・ハッサムの『コロンバス大通り、雨の日』、『シルフズ・ロック、アップルドア島』『朝食室、冬の朝、ニューヨーク』

などなど。


第5章『まだ見ぬ景色を求め。』14点。

ジョルジュ・ブラック(1882~1963)の『オリーヴの木々』。


『オリーヴの木々』は、1907年の製作。

この年、ブラックは、セザンヌの記念回顧展を訪れて。

また、ピカソのアトリエを訪れて。


ポール・シニャック(1863~1935)の『ゴルフ・ジュアン』。


などなど。


出品作品のリストを見ると、68番まで。


会場は、そこそこ混雑し。


ただ、どかんと、心にあたってくる作品は、少なく。










上が、シニャックの『ゴルフ・ジュアン』。
次が、ハッサムの『シルフズ・ロック、アップルドア島』。
そして、ジョルジュ・ブラックの『オリーヴの木々』。

この3点。