北千住の駅から歩いて、千住大橋。


そこに、芭蕉さんが立っていました。


ずいぶんと、ふくよかな芭蕉さんです。


『荒川市場』のすぐ横。







北千住駅に戻りつつ。
『源長寺』



『足立成和信用金庫』の前に。


これは、芭蕉さんの、お言葉です。






シアター1010での文楽公演。

演目は、『源平布引滝』。

これは、平家の武将斎藤実盛を中心に、源義仲の誕生と、彼と最後まで行動を共にした家臣手塚太郎光盛の物語。

滋賀県大津市にある義仲寺。
この寺は、源義仲の死後、その愛妾であった巴御前が、義仲の墓所近くに庵を結んだことからはじまったとされていて。
そのため、開山が、巴御前。
源義仲の墓があります。
松尾芭蕉は、この義仲に思いをいだき、たびたび、この寺に滞在。

大坂で亡くなった芭蕉は、
「骸(から)は木曽塚に送るべし」と遺言し。
義仲の墓所の隣に、芭蕉の墓が。

松尾芭蕉の句。
「むざんやな 甲の下のきりぎりす」

石川県の多太神社での句で、この神社を訪れた芭蕉が、斎藤実盛の兜に出会い、この句を。

斎藤実盛のあわれさ。

松尾芭蕉の足跡を訪ねて、千住大橋。

これから見る文楽公演の『源平布引滝』。
そこに登場する、斎藤実盛。
そして、源義仲。
そして、手塚太郎光盛。

それらがつながり、重なりあい。

ちなみに、あの手塚治虫は、この手塚太郎光盛の末裔。

それだけでも、親近感がわくのです。