8月24日(木)、『ひとみ座』を見ました。
『ひとみ座』は、人形劇団です。
今年、75周年を迎えました。
子どもの頃、NHKの子ども向け番組に、『ひょっこりひょうたん島』という、人形劇があり、見ていました。
井上ひさしが、本を書いて。
その人形操作をしていたのが、『ひとみ座』。
で、今回、久しぶりに、『ひとみ座』の人形劇、
『弥次さん喜多さんトンちんカン珍道中』を見ました。
原作は、十返舎一九。
それを、佃典彦が脚本を担当。
山本コーゾーの演出。
会場は、県民共済みらいホール。
夏休みということもあり、客席は、こども会などのグループで見に来ている子どもたちで、いっぱい。
子どもといっても、小学校低学年の子どもたち。
何しろ、『江戸時代』の物語。
風俗・習慣も異なり。
それを、どのように伝えていくのか?
舞台上、下手に三味線や、太鼓。
上手に、女義太夫の人形があって、そこから演者が顔を出して、あれやこれやと説明を加えて。
そもそも、『トンちんカン』という、言葉自体がわからないのではないか?
『二枚目』『三枚目』という言葉も。
確かに、時代による言葉の変遷があり。
しかし、例えば、五右衛門風呂。
客席から、知ってる知ってると叫ぶ声もあり。
お尻を火傷して、真っ赤になったお尻に、子どもたちの笑い声。
変わるものは変わって、しかし、変わらないものは変わらない。
こうした劇場空間に、足を運ぶという習慣が生まれてくれれば、と。
ただ、客席の椅子が、大人仕様になっているために、座布団を配っていましたが、小さな子どもには見にくいようで。
客席に乗っかって見ている子どもも、ちらほら。
懐かしい人形たちの姿。
何十年が経っていても、記憶に鮮明に残っていて。
その『声』も、耳に残っていて。
お土産に、お菓子が。
しかし、子ども向けのお菓子ではないのではないのか、と。
美味しくいただきましたが。
『ひとみ座』の座員が、『乙女文楽』を演じていて、そちらへは、出かけています。