国立演芸場の1階にある、演芸資料展示室にも、足を伸ばしました。
『浪曲展』が、開催中です。
浪曲を、ライブで聴いたのは、国本武春。
だけ、ですが。
彼は、演劇の舞台にも出ていて。
興味があり。
そして、彼の生み出す物語の世界に魅了されました。
1960年から2015年。
55歳で、亡くなってしまいました。
その早すぎる死。
浪曲の世界だけにとどまらない、彼の多才が生み出す、多彩な世界。
もっとも、テレビなどで、見たり聴いたりはしていたのですが、心にドスンと入ったのは、
2000年、新国立劇場での、『太平洋序曲』。
スティーヴン・ソンドハイムの音楽
ジョン・ワイドマンの脚本。
宮本亜門の演出でした。
この舞台、たまたま日本にいたソンドハイムが観劇し、
これまでに見たなかで、一番素晴らしい『太平洋序曲』だと。
そう語ったと、伝わっていますが。
子どもの頃は、テレビなどでも、寄席中継や、演芸番組も多くて、そこで、『浪曲』を耳にしていました。
そのため、この『浪曲展』の、名前のあがっている浪曲師たち、けっこう、その名前を知っていて。
見終えて、展示室を出ると、ちょうど、演芸場、観客が、大量におりて来るところ。
こちらの演芸場は、『満員御礼』の札がと。
それに対して、大劇場の歌舞伎公演、あまりにも観客が少なくて。
以前は、寄席や演芸場にも、通っていました。
母方の家は、かつて、横浜で寄席を経営していた家。
もっとも、進出して来た『吉本』に、買い取られた、とのことなのですが。
展示室に流れる、浪曲の音声。
あらためて、いいものだ、と。