1月25日(水)、東京芸術劇場シアターウエストで、青年座の『時をちぎれ』を、見ました。


青年座公演No. 250


土田英生の作。


演出は、金澤菜乃英。


舞台となるのは、『嶺岡幕府商事』の東京事務所の一室。


社長の嶺岡義政(山路和弘)と、元妻である富子(野々村のん)は、

「なぜか異常な『室町幕府』好き。

京都室町の本社を『室町御殿』、東京事務所を『鎌倉御殿』と名付け、社長義政を『将軍』と呼ばせる徹底ぶり」(チラシ)


で、『将軍』は、京都室町の本社である『室町御殿』にいて。

時折、東京事務所『鎌倉御殿』に。


その『鎌倉御殿』を任されているのが、元妻の富子。

『鎌倉公方』というトップ。

その下に、『関東管領』の真田孝(石井淳)。


『侍所』の北村佳奈(麻生侑里)、藤大翔(須田祐介)。

『政所』の設楽佐弓(佐野美幸)。

『問注所』の青山三之助(綱島郷太郎)、戸倉夏菜(坂寄奈津伎)。


そこに、1年間の研修制度のもと、やって来たのが間島七海(小暮智美)。

『評定衆』として。


その七海と、戸倉夏菜、藤大翔とは、同じ島出身の、幼なじみ。


で、その七海がやって来たことにより、表面的には穏やかであった会社が、大揺れに。


会社の在り方をめぐっての問題。


恋愛、不倫、友情。人間関係をめぐっての問題。


そもそも、こんな会社、現実にはないだろう、と。

しかし、そこは、『お芝居』。

笑いをふんだんに織りこみながら。


肩も凝らず、心も凝らずに。


将軍と、鎌倉公方との対立。

社長の嶺岡義政と、元妻の富子。


社員たちは、将軍側につくか。

それとも、鎌倉公方富子側に与するか。


『御家騒動』。


義政の社内改革に対して、鎌倉公方の富子は、『富子の乱』を起こして。


それが、やがて、公害問題へと。


と、展開のおもしろさ。


チラシです。




こちらは、パンフレットの裏表紙。

『嶺岡幕府商事』の、評判となった広告。

テレビCMもふくめて、これにより、業績があがり。

なお、住所などは、劇団青年座のもの。(念のため)