10月7日(木)、俳優座劇場で、劇団朋友による、『世界の果てのこどもたち』を見ました。
中脇初枝の原作。
それを、古城十忍が脚本と、演出。
原作は、読んだことはありません。
チラシによる、物語紹介には、
「時は1944年、戦争のさなか。
まだ幼い少女3人が満州で出会う。
だが、戦争によって、少女たちはバラバラに引き離される。
それぞれの日常はいとも簡単に崩れ去っていく。
しかも終戦を迎えてなお、過酷な毎日は終わらない。(中略)」
珠子、美子、茉莉の、3人の少女。
そして、結びに、
「凄まじい人生を生き抜かなければならなかった少女たち。
その幼少期の出会いから70代までを描く壮大な物語。」
確かに、「壮大な物語」。
企画した西海真理の言葉に、
「中脇初枝氏の『世界の果てのこどもたち』に、何度も涙し、怒り、癒され、元気をもらいました。そしてこの作品を舞台という限られた空間で表現出来たらどんなに素晴らしいだろうと、想いが広がりました。この作品の舞台化への料理人は脚本・演出の古城十忍氏しかいないと思っています。18人の俳優達が様々な役を演じながら綴り、戦後にもあった悲惨な事実とそれでも生き抜いてきた先達の人間力の素晴らしさを生の舞台で伝えたい。」
と。
その思いには、共感。
満州で出会った6、7歳の少女。
珠子、美子、茉莉。
戦争の激化。
美子と茉莉は、日本へ。
茉莉を待っていたのは、横浜大空襲。そのために、家族を失い。
満州に残った珠子は、日本への引き上げをめざしたものの、その悲惨な行程。
中国人に買われ、美珠に。
親切な養父母。
しかし、「日本人」であった者への、差別、暴力。
やがて、中国残留日本人孤児訪日調査に参加して、日本に。
そして、再会。
脚本・演出の古城十忍は、
「本作は女性3人の6歳から70代までを描いた、言わば大河ドラマ」
と。
主人公の3人、
珠子を、西海真理。少女時代を、鈴木千晶。
美子を、水野千夏。少女時代を、東史子。
茉莉を、まきのかずこ。少女時代を、長町美幸。
という具合に、「若年期」と「後年期」に分け。
40年を越える時間の流れ。
満州から、日本へ。その空間の移動を構成する、様々な土地、場所、場面。
そして、登場する、大勢の人物。
感想を、簡単にまとめるならば、
鍋の中に、材料をたくさん詰め込んだために、十分に、味が染み込まなかった、と。





