ウディ・アレンの監督・脚本の、この『レイニーデイ イン ニューヨーク』という作品は、アメリカ国内では上映されていないのです。




それは、ウディ・アレンに対する、性的虐待疑惑。

2017年、辣腕映画プロデューサーである、ハーヴェイ・ワインスタインが数々の女優に対して、セクハラ行為や、性的暴行を繰り返したとして、告発される事件が生じました。
そのことにより、
#Me Too運動
などの女性の権利向上のための運動がまきおこり。

例えば、ジェームズ・レヴァインは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の名誉指揮者でしたが、少年に対する性的虐待を繰り返していたとして、歌劇場は、レヴァインを解雇しました。
よく来日もしていましたし。メトロポリタン歌劇場のライブビューイングでも、すっかりおなじみの指揮者でしたが。

プラシド・ドミンゴは、著名なテノールで、三大テノールと讃えられて。
ルチアーノ・パヴァロッティ、ホセ・カレーラスとともに来日してのコンサート、高い高いチケット、購入して。その時の指揮者、レヴァインでした。
親日家としても知られていました。
しかし、2019年、長年セクハラや不適切な行為を受けていたと、女性歌手9名が告訴。
メトロポリタン歌劇場と、ドミンゴは、今後、メトロポリタン歌劇場での公演には出演しないとの合意。
その他の歌劇場での公演も、降板しています。

映画の世界では、ロマン・ポランスキー監督も、少女への強姦罪で。
そのため、彼は、アメリカから逃亡。
2019年、ヴェネチア国際映画祭で、審査員大賞を受賞した時、場内に怒号が渦巻き、次々と退席する映画関係者たち。

ということで。

ウディ・アレンの場合は、問題となったのが、1992年。
ミア・ファローの養女、当時7歳の少女に対する性的虐待。ミア・ファローが、告訴したのです。
証拠不十分で、不起訴になったのですが。

で、今回、そのことが、あらためて取り上げられて。
出演者たちからの、ウディ・アレンへの拒絶。
この作品に出演したことへの後悔を、インスタグラムなどで公にして。

例えば、ティモシー・シャラメや、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスたちは、出演料を、寄付。

そのため、製作のアマゾン・スタジオは、この作品の、アメリカでの上映を、無期限延期にしたと。

この項、ウイキペディアを参照しています。

となると、ウディ・アレンの次回作、どうなるのでしょうか。

ふと、#Me Too運動に賛同するならば、この、ウディ・アレン作品、見てはいけなかったのか、と思ったりして。