12月17日(月)は、「おん祭」の、諸神事の連続です。
作戦を立てて。
まずは、遷幸の儀。
若宮神社から、若宮様を、お旅所へ。それが、零時から。
で、1時から、そこで、暁祭。
ホテルに、3時頃に戻り、体力と気力の復活をはかります。

そして、12時から、お渡式。
それを、影向の松で、待ち構える作戦。
お渡りというのは、お旅所の行宮(あんぐう)に遷られた若宮様のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が出向く行列のこと。
登大路園地で、行列を整え、近鉄奈良駅から、Jr奈良駅、そこから、三条通りを、まっすぐに東へ。

影向の松というのは、神様が、この松に降臨したという、松。
「翁」が、万歳楽を、舞うということで、能舞台の背後に描かれる「松」は、この松が、もとになっているとのこと。
もっとも、すでに、その松は枯れてしまい、切株に。
ただ、その後継として、二本の黒松が植えられています。

そこで、「松の下式」が行われるのです。
そのために、二人のちごさんが、選ばれています。

ここにも、桟敷席が設けられています。
北席が、3500円。
南席が、4000円。
金額が異なるのは、「松の下式」は、芸能を奉仕する、それぞれの団体が、松の前で、それを披露するのですが、松に向かって披露するのです。そこで、北席は、後ろ姿を見ることに。



これが、先駆けで。

第一番が、「日使(ひのつかい)」。

赤衣(せきえ)に、千早と呼ぶ白布を肩にかけ、先を長く地面に引いて進むのが、「梅白枝(うめのずばえ)」と、「祝御幣(いわいのごへい)」。






第三番の、「細男(せいのお)座」。
神功皇后の伝説にちなむ独特の細男の舞を演じる集団ということです。
ここ、松の下で、馬上で袖の拝をします。


第六番が、「馬長児(ばちょうのちご)」。
山鳥の尾を頂に立てた「ひで傘」をかぶり、背中に牡丹の造り花を背負う。
元々は、興福寺学侶が、輪番で頭人となり、稚児を出していたそうです。

第四番の、「猿楽」。
もともとは、観世、金剛、宝生、今春の、大和四座が、出仕していたそうですが、現在は、今春座が。


第五番の、「田楽座」。

第十番の、「野太刀」。


で、第十二番が、「大名行列」。

ただ通過していくものと、松の前で、芸能を披露していくものと。
およそ、1時間30分ほど。
13時から、14時30分。
長い長い行列なのです。途中の写真は、省略します。

子供たちには、親が付き添って。留袖の女性も多く。
※留袖とは、既婚女性の礼装、。
子供の晴れ姿は、親にとっても、「晴」の日、なのです。

この通りの先に、お旅所があります。

競馬も行われるのですが、今回は、割愛しました。

それにしても、この行列には、たくさんの子供たちが参加しています。
今日は、月曜日。学校は、どうしたのでしょうか?

三条通りを、下ります。

何とも、人人人人人人人。




猿沢池の周辺。屋台が立ち並び。

そこには、小学生、中学生、高校生の、たくさんの姿が。

どうやら、今日は、休校?
それとも、課外活動の日?

祭は、人々の心に、エネルギーを注入するようです。

何とも、にぎやか。