1978年に作られた「木靴の樹」は、翌年、日本で公開されました。
岩波ホールの、エキプ・ド・シネマの第27回ロードショー。
内容は、「19世紀末の北イタリア。四家族が一緒に小作人として住み込んでいる農場。彼らは貧しく、彼らがあげる収穫の3分の2が地主の物となる。物語は、四つの家族をめぐるエピソードが絡み合ってすすんでゆく。」(「木靴の樹」パンフレットより)
そして、オルミ監督の最後の作品。「緑はよみがえる」。2014年の製作。それが、日本では、2016年に公開。これも、岩波ホールでの上映。エキプ・ド・シネマ第210回ロードショー。
内容は「1917年、冬。第一次世界大戦下のイタリア・アルプス、アジアーゴ高原。雪の中に、イタリア、オーストリア両軍ともに塹壕を掘り、戦況は膠着していた。敵は姿を見せないが、その息づかいが聞こえるほど近くにひそんでいる。つかの間の静寂に、輝く満月が山を美しく照らし、イタリア兵が歌うナポリ民謡が雪原に響き渡る。その哀切な調べにオーストリア軍からも称賛の声があがるが、唱和するものはいない。劣悪な環境の塹壕に押し込められた兵士たちは、いつ落ちてくるかもわからない砲弾に怯え、寒さと風邪による高熱、不十分な食料に戦意も失い、戦争か終わり、家路につくことだけを願っていた。彼らの唯一の楽しみといえば、家族、恋人から送られてくる手紙だけだ。」(「緑はよみがえる」パンフレットより)
この「緑はよみがえる」は、WOWOWで、5月22日と6月9日に、放映予定とのことです。

