4763197479 「そ・わ・か」の法則
小林 正観
サンマーク出版 2007-04-17

by G-Tools

帯によると


そ=“そうじ”・・・・・・お金が入る「トイレ掃除」の不思議

わ=“わらい”・・・・・・心身を健康にする「笑い」のパワー

か=“かんしゃ”・・・・・・悩みが消える「ありがとう」の魔法


だそうです。神様に好かれるための方法論。


そうじ・・・「お金欲しいからそうじする」でかまわないから、とにかくトイレ掃除をすればお金が入ってきやすくなる。また自分が好きになってうつも治る。トイレの神様(うすしま明王さま)にやる気になってもらう感謝の言葉として「うすしま明王さま、ありがとうございます おんくろだのう うんじゃく そわか おんくろだのう うんじゃく そわか」と唱えながら掃除し、最後にふたを閉めるとよい。とのこと。


⇒トイレ掃除をするのはキモチの良いことですから、実践しています。なにより損得勘定でいい、と許してくれるところがいいですね。やらないで清い心のつもりでいるよりも、欲まみれでいいから毎日掃除を実践することが大切、とのこと。掃除だけでなく人生全般に対してもそうだなあ・・・と感心しました。


かんしゃ・・・「ありがとう」をたくさんいおう。具体的にはまず2万5千回。でもいい続けることが大事。とのこと。


⇒たしかにずーっといってるといい気持ちになるし、誰にも迷惑かけることじゃないのでひたすらお経のように唱えると口癖のようになります。相手の親切にも「ありがとうをいえるチャンス!」とばかりに「ありがとう」を連発していると相手が親切になるといういいスパイラルの見本が。というより相手をけなすと「ありがとうの反対行動=ビンボーになるかも!」となんだかブレーキが働いて、結果としていい行動が出来る気が・・・結果オーライですね。



面白いから1週間ほどトイレ掃除をやりつづけ、「ありがとう」を言い続けるという実験をしてみました。「わらい」はニコニコ動画やGYAOでよしもとのお笑い動画をたくさん見て笑うということに。その間起こったラッキーをすべて「そ・わ・か」のおかげとしてカウントしてみたところ、トクしたことは


1)鮨屋のおじさんがお勘定のときに「コレ食べて」と海苔を一缶くれた。

 (いつもはくれない)


2)親戚から高級葡萄が一箱送られてきた

 (くれたのはじめて)


3)オペラ+食事を無料招待された

 (自分で払うつもりだったがおごってもらった)


・・・でした。事実ですよ。微妙に現金ではありませんが、1週間のできごととしてはかなり異質だったので、効くかも!と嬉しくなった次第です。ただしその後すぐに怠けてしまっていまは続けていません。・・・書いていたらまた復活させないと損だなという気になってきました。スピリチュアルにカテゴライズしましたが、田舎で法事のときにお坊さんがいうありがたーいお説教のようなかんじ、という意味です。すんなり頭に入ってきますから、どなたが読んでも損は無い本ではないでしょうか。



■抜き書き


トイレ掃除による臨時収入で、これまで聞いた中で一番多い方が五千万円。その次が二千八百万円、続いて一千六百万円・・・とたくさんの方々から臨時収入が入ってきたという報告を受けていますから、事実としてものすごく力があるようです。 P38


「ありがとう」の本質というのは、「あるがままを全部認めること、受け入れる」こと。 P74









新宿御苑周辺で無料配布されている、

A5サイズのコンパクトなフリーペーパー。

http://www.h14.co.jp/jg/index.html

これがめっぽう面白くって見かけたらすかさず貰ってきます。


フリーペーパーですから近隣のお店の広告が主なのですが、ほかの読み物が自由につくられていて楽しいですね。ローカルに温かみを感じさせ、けれど新宿ならではのいかがわしさもぷんぷんなのがよいです。こういう地元愛好モノって関西が一歩リードしている印象があり、つまりは東京ってよそから来た人の集まりの面が拭えなくて、ガイド本は世に溢れているけれど愛が薄いというか「この土地に密着して、知る人ぞ知るという店を紹介しまっせ」的なものがどうしても関西に比べて薄いなあでもそれも仕方ないねと言う印象を抱いていたわけなのですが、これはどうしてなかなか、谷根千ばりの地元愛を見せているのではと勝手に一目置いています。


わたしのお気に入りコーナーは「まあがりんのこちら二丁目」、「御苑NEWSムラベが行く!(特に11月号の ~噂のエル・アンド・ジー~ は出色)」。


●配布場所http://www.h14.co.jp/jg/map.html



また紙面上にコメントを寄せていた松長氏が社長を務めるという「新宿放送局」も面白いなあと。とくに新宿に大店を構える社長にランチを奢ってもらって模様を動画で流す「社長のランチ」。わたしにとって、普段看板だけは見ていても通り過ぎるお店の社長が出演していたので、新宿への愛着を高めるのに一役買いました。新宿がそこそこ好きな方はぜひ。
●新宿放送局http://www.shinjukutv.com/


4872339061 四畳半神話大系
森見 登美彦
太田出版 2004-12

by G-Tools


天才が現れました。


私は保守的なので気に入った作家がいるとその人の本ばかりずーっと読んでなかなかベストセラーには手が出ないのです。たまにそれではつまらないかなと最近の作家にも手を出してがっかりするということが多い昨今。しかしこの本は最初の数ページで衝撃をうけました。す、すごい・・・


評判になったほうの「夜は短し歩けよ乙女」は書店員のポップに惹かれてパラパラ立ち読みして「ちょっとちがうな」とそれっきりにしたままで、この本はタイトル規模がデカいのに惹かれリベンジのキモチでなんとなく読んだのです。読んでよかった。


感じたのは嫉妬。「こんなに若いのにこのような物語を作り上げるなんてすごい」。京都の学生である主人公が、皆のように薔薇色のキャンパスライフが送れない自分の性を恨みつつ、ほとばしる青春のエネルギーを思いっ切り不毛な活動に捧げる様子を描いているのですが、俯瞰した視点で書いているのでコミカルで面白いのです。


こういうの書く人によっては暗~く重~くしあげるでしょう?でもこの人はコメディにした。何と頭がよいのでしょう。何と才能があるのでしょう。


その後著者について検索してみたら普段は図書館勤務だそうですね。なんと生き上手なのでしょう。ああ私も学生のときにそれくらい賢かったら・・・と悔やまれます。以前、彼と同じようなプロフィールをもつもうちょっと年上の作家がいて、彼はわりとセンセーショナルに賞を獲得した後、専業作家となりました。そのときは一回も働かず専業になるなんて何とリスキーな、将来ネタに行き詰るのではないか・・・と余計なお世話ながら意地悪く心配しましたが、彼にはそんなおせっかいは今のところ不要ですね。安定した収入を土台にこれからもどんどん面白いものを書いてください。そして現実をマジカルに描写する作風をこれからも大事にしてもらいたいです。


あ、全然ストーリーの解説してないですね。

まあアマゾンで皆さんが分かりやすく紹介されてますからそちらをご参照ください。同じ登場人物で4つの短編が収納されています。第2話でちょっと頭の中が???になるかもしれませんが最終話で納得できるので安心です。



■抜き書き


異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとく外し、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。 (P6)


したがって勉強は中断を余儀なくされた。私は信号が点滅しても決して走らないことを信条としている。つまりは紳士だということだ。(P19)


そういう鋭い顔をすると先輩には何だか高貴な味わいがある。下鴨幽水荘のごとき倒壊しかけた四畳半には似つかわしくないほどであり、どこか高貴な家柄の若君が瀬戸内海を航海中に難破の憂き目に遭い、流れ流れて辿り着いたのがこのムサクルシイ四畳半という孤島であったという風にしか思えないのだが、先輩はよれよれになった浴衣を振り捨てず、だし汁で煮込んだような畳を敷き詰めた四畳半に居座っていた。 (P112)