John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies! -36ページ目

John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

こんにちは。まだリハビリ中のJohnです。ビートルズの記事をこれまで数多く書いてきましたが、今度はそれ以外の事実に基づくフィクションを作ってみました。よろしければどうぞ。


 

ブルース・マスター


 俺には、信じられなかった、白人から「マスター」と呼ばれる日が来るとは。事実彼は殆どたった一人でモダン・ブルース、あるいはシティ・ブルースと呼ばれるジャンルを築き上げたのだから。

『俺の演奏を注目する奴なんていなかった。あの日、イギリスからモップ頭の騒がしい四人組が来て、黒人を持ち上げてくれるまでは。』

 俺には音楽しか能がなく、シカゴの黒人のための小さなクラブに潜り込み、細々と演ってたもんだ。金もなかった俺の唯一の持ち物は小さな中古のギターアンプだけだった。

 このアンプ、小型で出力も小さいものだからフルアップにして弾いてたら、勝手にアンプがオーバーロードしてやたらと音が伸びるんだ。いわば偶然の産物さ。ディストーション・サウンドって白人達は呼んでたな。

 それが評判になって白人がそのクラブに来るようになり、イギリスからもエリック何とかってのが見にきてたな。聞けばそいつは俺のマネをして、大型のマーシャル・アンプをフルアップして使っているらしい。矢鱈とうるさいだろうな。いずれにせよ俺にはブルースしかなく、みんなは俺を「ブルース・ボーイ」って呼んでた。その内にその名前が縮まって「B.B.って呼ばれるようになったけど。俺にとっては何とも有難い名前だ。

 その内にイギリス勢が大勢やって来るようになり、ブルースの真似事を演るようになった。俺に言わせりゃ、あれは真似事さ。そんな訳で、白人のためにもブルースを演奏するようになった。そうしたら、考えられないけど誰もが俺を持ち上げる。その内に俺は「マスター」と呼ばれるよになった。一体どうなってるんだ。

 いまでは、大きな会場で白人のために演奏してる。でも昔も今も同じことをやってるだけさ。ただブルースを弾くってこと、因みに俺の名はB.B.キングさ。