先日ビートルズ最後の(実質上の)アルバム『Abbey Road』を聞いていて思ったことがありました。それは、60年代のロックをリードしてきたビートルズが60年代を締めくくる形でアルバム『SGT.Pepper's Lonely Hearts Club Band』を作ったように、曲のみならずサウンド・メイクやステレオ定位も含めて70年代以降のロックの方向性を示したアルバムこそ『Abbey Road』なんだと改めて思ったんです。
その裏には60年代の急速なレコーディング技術の進歩が隠されているんですけれども、それを促進させたのも考えてみればビートルズなんですよね。その意味ではやはりビートルズこそ、ロックンロールをただ単にロックと呼ばれる音樂にまで仕立上げた張本人なんだなと思ったものでした。
しかし『アビイロード』はさすがに4人が再び協力体制を誓って作ったアルバムとはいえ、4人(ジョージ・マーティンを加えて5人)の個性はそれぞれの楽曲に色濃く反映されており、特にジョン、ポール、ジョージの3人は自身の曲により力を注いだんだろうなと感じました。一方リンゴの曲『Octpss's garden』に関しては4人が本当に協力して作ったんだろうなという、暖かさを感じました。
基本的なアレンジはジョージ・ハリスンが行っているんでしょうね。イントロのギターや間奏部分のギターは作りこんだ跡が見て取れますね。特に間奏では、基本的にEメジャーの曲調をAメジャーに転調させて浮き立たせ、歌に戻る部分で巧くEメジャーに戻していて、よく作られています。コップの水をうまく使ったコーラスはジョンとポールのものでしょう。
またエレキギターによるアルペジオが聞こえますが、これはジョンによるものでしょうね。更にミドル部分ではピアノが効果的に使われていますが、これはポールでしょうね。このように、リンゴの曲には全員が協力して作り上げている雰囲気が出ていていいですね。
ぜひ皆さんもこの味わいを感じてみてください。