こんにちは。まだリハビリ中のJohnです。今日は、ビートルズの少し毛色の変わったお話しをしたいと思います
Revolution #9
ポップの花が咲きま乱れた1960年代を代表するがごとく、種々雑多な音楽性を詰め込んだビートルズのホワイト・アルバム。その中でも異彩を放っているのが『Rovolution #9』だろう。『Lennnon-McCartney』作品に数えられているが、実際にはジョン・レノンの作品であることは誰もが知っている。この曲のレコーディングに参加したのも、ジョンとヨーコ、それにジョージとロードマネージャーのマルカム・エヴァンスの4人だけだ。すでに存在するEMIのライブラリーに在していたテープとこの4人で新たに録られたテープのコラボのよってできたのが、この曲だ。「…ナンバー・ナイン…」とつぶやくようにしゃべっているのは、EMIライブラリ―から取った。「9」という数字を選んだのは、ジョンの好みからだ。ポールは参加していないどころか、この曲をビートルズ作品の名の付いたアルバムに収録することさえ反対した。しかし反対されると尚更強硬になるのがジョンだ。あえてビートルズ作品としてビートルズのアルバムに収録したのだった。
だが、いわゆるミュージック・コンクレート作品と呼ばれるこのような作風を最初にビートルズに持ち込んだのは、意外にもジョンではなくポールだった。1967年にロンドンで開催されたイベントに、ポールが同様なミュージック・コンクレート作品を発表しているのだ。「Carnivl Of Light」と名付けられたこの曲は、1967年1月5日にレーコーディングされたもので、ジョージ。ハリスン曰く、アバンギャルド過ぎてビートルズでは発表できないとして、一度イベントで使われたきり長くお蔵入りになっていた曲だ。しかし、近年ポールは、時期がくれば発表するかもしれないと言っっている。
ドラッグを最後まで断り続けたところや、ビートルズを最後まで守ろうとしたところなど、自分の周囲を守るということに関して、ポールは非常に保守的な面もあるが、本来新しもの好きである。一方ジョンはその過激な言動から漸進的(あるいは前衛的と言うべきか)と見られているようだが、その作風を見てもポールも斬新だったことがわかる。例えば「Strawberry Fields Forever」や「Sexy Sadie」など、ジョンは非常に変則的なコード進行の曲を非常に数多く作っている観がある。やはりジョンは前衛的だと思わせるものがある。それに対してポールも初期の「Love Of the Loved」や「Hold Me Tight」などでは斬新斬新なコード進行や転調を試みている。ただ曲調が、ポールの場合常にポップさを考慮して作られているのだ。その意識だけで二人の作風はこれほどに異なってしまうのが不思議だ。
何が言いたかったかと言うと、ビートルズ内で最初に音楽的な新しい試みをするのは、ポールだったということだ。ただし彼は、それがビートルズの利益にならないと踏むと表に出さない。しかしジョンの場合は、慎重な部分もあるが、やりたいと思ったら突き進む、ということ。すなわちポールの場合、常に人の目を気にする性格で、ジョンは逆に自己中心型と言える。
いずれにせよ、ああいった曲(?)をレコードにして、しかもそれが許されるというのも、ビートルズならではと言えそうです。