
(ドイツでリリースされた『Back in the USSR / Twist And Shout』)
このシングルは、1976年にリリースされたビートルズの編集アルバム『Rock’n’Roll Music』のプロモーション用に企画されたシングルです。このアルバムのプロモーション用のシングルは、各国が自由に様々なカップリングでリリースしています。イギリスやドイツでリリースされたシングルがこの「Back in the USSR」、アメリカと日本では「Helter Skelter / Got To Get You Into My Life」(ドイツでは、ちゃっかりこの両方のシングルをリリース)などがリリースされています。
ここで明白になっていることは、60年代にはシングル盤がレコードのマーケットに於けるメイン商品であったのですが、60年代末から70年代に入ると、アルバムがレコード・マーケットのメイン商品に取って代わっていて、シングル盤はアルバムをプロモートするためのツールとなっていたということ。それだけ、レコード・マーケットが巨大化した証と言えましょう。これもビートルズの仕業です。
この曲がパロディだというのは良く知られた話です。「Back in the USSR」というタイトルは、チャック・ベリーの「Back in the USA」のパロディで、曲調とアレンジはビーチボーイズのパロディという訳ですね。抜群のロックンロール・ナンバーですが、この曲のサウンドは非常にヘヴィーな仕上がりになっています。それもそのはず、ジョンとジョージ、そしてポールが三人人ともベースを弾いています。まあこれも有名な話ですが。
ジョンは、『Let It Be』セッションでも使用していたフェンダーの6弦ベース、ジョージはフェンダーのジャズ・ベースを使用しています。ポールはリッケンバッカー4001を使用したと言われています。ルート音の通常のベース・ラインをジョージが弾き、ポールはアグレッシヴに動くベース・ライン、ジョンは通常のギターの様に、ストークで弾いています。
最初にポールのドラム、ジョージのギター、ジョンのベースがリズム・トラックとしてレコーディングされています。その後に、リード・ギターとピアノ、ドラムス(結局ドラムスは3回重ねられたとのこと)をポールが演奏し、リンゴは入っていません。またコーラスは、ジョン、ポール、ジョージの三人で歌っていますが、こうしたパロディになると、ジョンが嬉々として歌っている姿が目に浮かぶようです。そういったジョンの茶目っ気は、ファンにとっては堪らない魅力の一つですね。
この続きはまた明日に。