オードリー・ヘプバーンの魅力、再確認 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

先日WOWOWで放送されていた『ローマの休日』を偶然見ました。これまで幾度となく見てきたこの作品ながら、久し振りに見るとオードリー・ヘプバーン(当時はヘップバーンと発音していたものですが)の魅力を再確認させてもらいました。


(DVD『ローマの休日』)

彼女の作品はほぼ全て見ています。先日もTVで生放送されていた劇場未公開ドラマ『マイヤーリング』が、映画館で上映されましたね。この『マイヤーリング』は生放送であったため、フィルムとしては残されておらず、たまたまファンの方が放送されたものを撮影したフィルムが今回見つかったことで、それをクリーンアップして上映に漕ぎ着けたとのこと。いかにヘプバーンに魅せられたファンが世界中に大勢いたかを物語るエピソードではありませんか。

その『ローマの休日』放送後、ヘプバーンが映画から遠ざかった後のことを扱ったドキュメンタリーが流されました。彼女の息子と最後の伴侶(三回結婚した最後のご主人)も登場し、彼女の晩年を語ってくれました。それを見ると、彼女が最も望んでいたことが、「自分の子供を産み育てること」であったということ、つまり普通の母親としての生活だったそうです。画面に登場した二番目の息子の話ですと、ある時に記者から「オードリー・ヘプバーンの息子であることは大変でしょう」と聴かれた事が有り、それで初めて母がオードリー・ヘプバーンであったことを知ったとの事。この話、ジョン・レノンの息子、ショーン・レノンがアニメ映画『イエローサブマリン』の最後にメンバー4人が登場した事で、父がビートルズだったことを知ったという逸話とよく似ています。「パパはビートルズだったの?」とショーンは訊いたそうです。
オードリーにしろ、ジョン・レノンにしろ、一時代を築かれた方達は、過去の自分を誇る事無く、子供には普通の人としての生活をさせるように務め、そこにやすらぎを見出そうとするものなのか、ということを感じました。

オードリーの場合は、それ以上に世界中の恵まれない子供達の助けとなるため、ユニセフの親善大使となって、実際にソマリアなどの子供達の元を訪ねることまでしています。オードリーはハンガリーに生まれましたが、貧しい生活ゆえに彼女が舞台俳優として稼がねばならなかったため、そんな貧困に喘ぐ子供達の気持ちが実感として判るのでしょう。その活動中に末期癌が見つかり、闘病生活よりも家族との生活を選んだとのこと。
オードリー・ヘプバーンは、最期までその姿同様に美しい心根を持ち、本当に見事な人生を歩まれた人でした。また彼女の作品群を観たくなってきました。
今日は、何を観ようかな。まずは『麗しのサブリナ』からかな・・・。