ビートルズの最高傑作アルバムはどれ?(その32) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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昨日に続いて、今回も私の独断と偏見に満ちた判断で、ビートルズのアルバムの変遷、すなわち音楽性の成長を追ってみる試みの続きです。今日はその第三十二回目、『The Beatles』(ホワイトアルバム)の話の第十四回目です。

楽曲のお話、今日は昨日の「Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkey」の続きから。この曲の歌詞は、一見難解に思われますが、隠されている意味を知れば、一度に解読出来るものです。そのキーワードは「Monkey」。この言葉は、1950年代にジャズ界でよく使われた言葉で、麻薬を表す隠語でした。この時期、ジョンはマリファナだけでは収まらず、ヘロインにまで手を出していたことが知られていますが、まさに「Monkey」はそのヘロインを意味していたのです。その上でこの歌詞を見返してみると、その意味合いがはっきりとしてくると思います。ジョンのヘロインによる精神の不安定さが、やがてビートルズ分裂の遠因にもなっていきます。

さて今度は「Sexy Sadie」。この曲は、皆さんご存知の通り、インドでの瞑想の師であったマハリシに失望したジョンが、彼を皮肉って作った歌ですが、実際に歌の冒頭の「Sexy Sadie・・・」の部分は当初「Maharishi・・」と歌われていました。しかしこれに異議を唱えたのがジョージで、彼の度重なる説得で、ジョンも現在の歌詞に変えたということです。ジョンがマハリシに失望した原因は、インドにビートルズと同行していた女優のミア・ファーロー(Dear Prudenceのモデルとなったプルーデンスはミアの妹)に対して、マハリシが性的関係を迫ったと言う話を聞いたジョンが怒ったためでした。しかしこれに対してもマハリシの弟子からは、ビートルズ側がインドでもドラッグをやっていたから追い出されたのだ、という話も伝えられ、真実は闇の中です。
ポールの弾くピアノにはショート・ディレイが掛けられて、面白い効果を生み出しています。この曲でジョージが弾くリード・ギターが非常に良いフレーズで、チューリップの「心の旅」がこれをパクったのも無理ないな、と思います。

次は「Helter Skelter」。この言葉の意味は名詞としては「螺旋状になった滑り台」、形容詞としては「慌てふためいた」という意味で使われますが、歌詞を見るとまさに前者の意味で使われているのが判ります。ポールは、The Whoのような騒々しいロックンロールを作りたかった、と語っていました。The Whoの「I Can See For Miles」に関してピート・タウンゼンドがインタビューで「最も騒々しい曲」と答えていたのを読んだポールが、それ以上に騒々しい曲を作ろうと思いついたのが切っ掛けだったそうです。でもポールはその「I Can See For Miles」を聴いたことがないとのこと。

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(The Who「I Can See For Miles」日本盤シングル)

女優シャロン・テート殺人事件を起こしたチャールズ・マンソンが、この曲から啓示を受けたとして大きな話題になりました。
またこの曲は、多くのハードロック・バンド、メタル・バンドからリスペクトされ、多くのカバーを生み出しています。エアロスミス、ボン・ジョヴィ、オアシス、モトリークルーなどの大物から、日本のバンド、バウワウやブンブンサテライツまで、数えきれない程のアーティストがこの曲をカバーしています。
この曲の途中で聴かれるリード・ギターも運指から言って、ポールのものと思われます。ただし「Helter Skelter・・・」という歌詞の後に聴かれる下降フレーズのリード・ギターはジョージで間違いないでしょう。ベースはジョンが弾いたとのことです。

この続きはまた明日。