ビートルズの最高傑作アルバムはどれ?(その31) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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少し間が空きましたが、今回も私の独断と偏見に満ちた判断で、ビートルズのアルバムの変遷、すなわち音楽性の成長を追ってみる試みの話です。今日はその第三十一回目、『The Beatles』(ホワイトアルバム)の話の第十三回目です。
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楽曲の話、今日は「Mother Nature’s Son」。このアルバムのほとんどがインドへの瞑想旅行中に作られたのですが、作者のポール曰く、リヴァプールの実家に帰省した時に作った曲とのことです。「Blackbird」同様にポール一人によるアコースティック・ギターの弾き語りナンバーで、他のメンバーは参加していません。この曲のタイトル決定の参考とした曲が、ナット・キング・コールの歌でヒットした「Nature Boy」とのこと。この「Nature Boy」を作曲したのは、無名のエデン・アーベという人ですが、この人の経歴が面白いのでここでちょっとご紹介します。1908年ニューヨークのブルックリン生まれの彼の名が世に出たのは1946年のこと。しかしアーベはカリフォルニアでホームレス生活をしていたと言います。その後、何とビーチボーイズのブライアン・ウィルソンと知り合って、あの名作『Pet Sounds』をレコーディングする間も一緒だったとのこと。その後もホームレス生活をしていたアーベは、1995 に交通事故で他界しています。ところで、その「Nature Boy」という曲は、ジャズのスタンダード・ナンバーとして知られるようになりますが、そんな曲をポールが知っていたということ自体が、彼の音楽性の広さの一端を見たような気がしますね。

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(Nat King Cole『Nature Boy』のCD)

さてこの曲のポールのアコースティック・ギターの奏法についてですが、「Blackbird」同様にポールならではの独特なフィンガリングで弾かれています。彼の場合、ジョン等が使うスリーフィンガー奏法などとは全く異なる奏法を使っているのです。親指でベース弾き、さらに人差し指と中指を使ったストロークによって高音弦を弾く奏法なのです。これはポールが独自に生み出した奏法です。

次はジョンの「Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkey」。通常、この曲に関してはジョージがリード・ギターと思われているのですが、私にはどう聴いてもポール・マッカートニーの運指に聞こえます。例えばはっきりと判っているのもでは「Taxman」や「Back In The USSR」などがポールのリード・プレイですが、その特徴はチョークングと同様にスライド・グリッサンド奏法を多用しています。特にポールによるグリッサンド奏法では、一音下げる時に良く使用するのですが、実はジョージはこの奏法をほとんど使いません。その上でのこの「Everybody’s ・・・」のリード・ギターを聴くと、この一音下降のグリッサンド奏法を多用しています。と言う訳で、私はこの曲のリードはポールだと思っています。イントロを弾いているもう一本のギターが入っていますが、もしかしたらそれがジョージかもしれません。(ジョンの可能性が高いのですが。)はっきりと判っているのは、当時発行されていたビートルズのファン誌「Beatles Book」では、ジョージがファイアクラッカーというパーカッションを担当したことが書かれています。このパーカッションは、全編で聴ける「カンカラカラカラ、カンカラカラカラ」と鳴っているアレです。その部分だけはジョージのプレイで間違いなさそうです。

この続きはまた明日。