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ニャチャンってなんだか、町の至るところに…
というか、どこの店を見てもほとんどベトナム語の他に英語とロシア語が書いてあるんですよ。
他の街でロシア語なんて見ませんでしたよ。ニャチャンだけです。
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きっとニャチャンはロシア人がこぞって出かける有名なリゾートなんだろうな。
ほら、モンテネグロにもあったろ。ロシア人ばっか来るビーチリゾートが。
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ああ、ブドゥファですね。あそこはステキな町でした…
そう遠くないうちに旅行記に書きたいです。
っていうか今ちょうどシーズン真っ盛りじゃないですが、今すぐ行きたいです。
しかしロシア人、と言ってもロシアも広いからどこのロシア人かは知りませんけど、彼らは特定の街にばかり現れるのでしょうか?
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日本人にもそういうところ、あるだろ。
ホーチミンでもドンコイ通りとベンタイン市場ばかりに日本人は集まる。ガイドブックで紹介するのもそのへんばかりだしな。
一方ブイビエンにはほとんど欧米人ばかりじゃねーか。
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なるほど。なんか納得です。
日本人も、韓国人も、ロシア人も、言ってみれば旅行者の多くは旅行者が集まる場所に行く。
地球の歩き方を頼る日本人は、世界中のどこの国に行っても、日本人がよく行く「日本人宿」と呼ばれる宿に集まります。一方でロンリープラネットに頼る人は日本人も欧米人も、欧米人が集まる宿に行きます。
僕らは旅行をする時にガイドブックを持つ事で、世界を狭くしているのかもしれませんね。
真の孤高の旅人は独りバイクで大陸を駆け抜けるものなのかもしれない…。
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ちょっといい事言ったように見せたけど全然ダメだな。
そんなんじゃ読者のハートをキャッチできねーぜ。
ところでカミサマ、ニャチャンと言えばやっぱりシーフードなんですよ。変化球ばっか食べてますけど、直球勝負もたまには欲しいんですよ。
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そりゃあ別にかまわないけどよ。
予算の許す限り好きに食ったらいいさ。レストランでひとり飯は少しハードル上がるけどな。
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というわけで散歩中に目に止まった少し高そうな雰囲気なのにそんなに高くなかったシーフードレストランにGOです!
外国人もベトナム人もまばらに入っていて、ビールもさほど高くないというのが決め手です。
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実はそこでワインを勧める従業員の女の子に声をかけられて、二晩連続で通ったんだけどな。
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しゃーらーっぷ!
いいじゃないですか別に。
値段も手ごろで美味しかったんですから。そこは関係ないっすよ!

アワビのお粥です!
こんなの日本で普通に食べたらいくらかかるかわかったもんじゃない。
アワビですよアワビ、アワビでお粥です!贅沢です!

カニチャーハンですよ、カニチャーハン。カニの身がたっぷり。
別に高くないのに、普通に3人前くらい出てきてびっくりしましたわ!
こんなの食いきれるかっ!
しかし、なーんだか…
アワビのお粥も美味しいんですけど、特別濃厚なアワビの出汁が出てるってわけでもなくて、なんか物足りない。
チャーハンも美味しいのですが、カニ、カニ身、少し硬めのパラパラとしたご飯を噛みしめる歯ごたえはとても好みなのですが、なんか物足りない。
どっちも薄味で、美味しいんだけどいまいち…何かが足りない。
うーん。
ああ、これっすね?
お粥に醤油とかチャーハンに醤油とか…なんだかなぁ。
ぺろっ
な、なんじゃこりゃあああああ!!!
なな、なんじゃあこりゃああああああああああ!!!!!
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大事なことだから二度言ったのか。
それヌックマムと牡蠣醤油な。
色の薄いのがヌックマムで、黒いのが牡蠣醤油だ。
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なんなんすか!
なんなんすかこれ!
なんですかこのうま味のド級の塊は!
舐めたら口の中にうま味が 爆☆発☆アルティメット!
ひと舐めで口中に水爆かよって勢いでうま味が広がります!
すげええええ!
なんだこれ!初めての衝撃!
今まで僕が舐めてたナンプラーやヌックマムはなんだったの?
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ニャチャンはヌックマムの産地らしいぜ。
最も知名度が高く高品質と言われているフーコック島(ホーチミンの西、地理的にはカンボジアの南にある)ほど有名ではないが、良質のヌックマムが手に入りやすいのだろう。
ニャチャンとホーチミンの間にある高そうなビーチリゾート、ファンティエットもまた産地だ。いずれも海が近いのだから、魚と塩を使った加工品であるヌックマムの生産に向くというわけだな。
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しかし、しかしこのうま味の強さたるやなんと表現していいやら!
ぶったまげた!
のけぞるほど驚いた!
「爆発的なうま味の塊」としか言いようがないです。
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ヌックマムは製造過程で、一番搾りから六番、あるいは七番絞りまであるらしい。
一番搾りが最も上等で高品質。絞り終わったら別の低品質のヌックマムと塩を追加して漬け直す。そうして出来上がるのが二番絞り。それを繰り返して品質はだんだんと下がっていき、最後のあたりは2番絞りなどを作るための材料にする。
一番搾りがもっとも濃厚でうま味が強いというわけだ。
一度この一番搾りを知ってしまったら、他のヌックマムは食べられないかもな。
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本当に。今までのヌックマムはなんだったのってくらいの味です。その割に臭みは全く感じられません。
鮮度が下がると匂いがきつくなると聞くので、きっと産地直送だけに鮮度も良いのでしょう。
こんなインチキ級のうま味をもつ調味料があるのに、なぜベトナムで味の素が売れるのかわからないです。
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販売を始めた当初は味の素を食べると背が伸びるという迷信があったらしいぞ。それで爆発的に広まったとか。
今ではベトナム人が誰でも知っている日本語といえば「ホンダ、ヤマハ、スズキ、アジノモト」ってくらい有名だぜ。他の三社はバイクのメーカーな。
手軽に安価に料理が美味しくなるってのは、確かに魔法の調味料と言えるかもしれないな。
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しかし、なんかやっぱり化学調味料にはマイナスイメージがつきまといます。自炊しない限りは知らずに口にする機会が多いですが、できることなら避けたいです。
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そうだな。時には健康被害もあるし、積極的に摂取したいとは誰も思わないだろうな。
けど悪い事ばかりでもない。考えようによっては化学調味料のもたらした功績は大きいぜ。
家庭の、あるいは外食産業の中に化学調味料が存在した事で、「うま味」に関しての注目は高まり、一部の料理人の伝統とカンで得られていたうま味の秘密が科学的に解明され、全体の料理レベルを飛躍的に底上げすることができた。そして脱化学調味料が勧められる今の時代に、料理レベルを落とさずに無化調でうま味を得る工夫をするようになった。うま味の発見とともに化学調味料は数段跳びで食を進化させたと考える事もできる。
あくまで一面的な事だけどな。
あと余談なんだけどな、ケチャップの語源がこの魚醤にあるらしいぜ。
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ケチャップと?
あのトマトケチャップと魚醤に何の関係があるんですか?
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ベトナムではヌックマム。
タイではナンプラー。
ラオスではナンパー。
カンボジアではトゥック・トレイ。
ミャンマーではンガンピャーイェー。
インドネシアではケチャップ・イカン。
日本ではしょっつる、いしる等の名前で呼ばれる。
これらの起源かどうかはわからないが、ビーフンの時にも言った福建省南部や台湾の言葉で「鮭汁(ケチァプ、コエチャプ)」と言うんだ。鮭は小魚やエビの塩辛を意味するらしく、日本人が考える魚の鮭の事ではない。鮭の汁、つまり小魚やエビの塩辛の汁、つまり魚醤だな。この名称がヨーロッパに伝わり、アメリカでトマトケチャップが広まり、ケチャップと言えばトマトケチャップの事を指すようになった。
らしい。
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俺様の頭脳はWikipedia様と接続されているからな。
参照はWikipedia様だ。有難く受け取るように。
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しかしこのヌックマム、お粥に垂らして食べても、チャーハンに垂らして混ぜて食べても、信じられないくらい美味しくなります。
止まらない。
牡蠣醤油も同じように垂らして食べると、やばい止まらない。
牡蠣の濃厚な味がダイレクトに感じられるので、オイスターソースみたいな甘くてくどいソースはもはや必要なし!って感じです。何にかけても美味しく食べられそう。食卓に一つあったら大活躍間違いなしです。
醤油をかけて軽く混ぜたチャーハンの美味しいにもほどがあります。
思わずチャーハン完食しましたよ。あんな大量に食えるわけないと思ったのに。
この調味料はどちらも一家に一台必須レベルです。牡蠣醤油のほうが日本の食卓では万能っぽい気がしますが、ヌックマムのうま味はそれを上回る絶大なうま味が特徴です。どっちも欲しい。絶対自分の調味料バリエーションに加えたい。
これで炒め物とかオムレツとか作る事を考えるだけで至福…(*´∀`*)
あとはおまけで、今日食べたものの感想でも述べておけ。
らじゃー。

クラゲサラダです。クラゲ料理に再挑戦です。
切り刻んだクラゲと野菜、ハーブ類がピーナッツと一緒に提供。
クラゲに臭みもないし歯ごたえは面白いし、美味しいんですが…
上の魚醤たちに比べるとインパクトに欠けます。

水槽にいた適当な魚を見繕って、蒸してくれって頼みました。
まさか蒸した後にこんな姿になるとは…。
お約束のように乾燥したライスペーパーとハーブと一緒に提供されました。
魚とシメジとタマネギとレモングラスをハーブと一緒に巻き巻きしていただくのですが、汁気のある料理なので乾燥したライスペーパーがうまいこと巻けて先日のネムヌオンより食べやすかったです。
しかし美味しかったかというと、うーん…
これだけの魚なので、焼くか蒸すかしたものをオリーブオイルと塩とライムだけで食べるほうが美味しいのでは、と思ってしまいました。ライムとバターとかもいいかも。

だってワイン頼んじゃったしね!
シンプルな味付けのほうがワインには合う気もしますが、魚の春巻きとボルドーのシャルドネの相性は悪くありませんでした。シャルドネの酸味ってどんな料理にも大抵は合うので大好きです。
調子に乗ってワインなんて飲んだために、この後のバス移動でひどく苦しむ事になるのですが、それはまた別のお話です。
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調べる事も多かったし、ちょっと力作になりましたかね。
下にこっそりと商品を紹介しておきますので、ベトナムで僕が食べたのと同じというわけには行きませんが、気になったらどうぞ。
我々は東南アジアの誇る魚醤の文化が世界の歴史の中で燦然と輝いている事を誇りに思います。
今回でようやくニャチャン編終了、次回からホイアンめしです。
次回もまたどーもー!
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