サンタになれたら。2
ふと、小さな頃の記憶が頭をよぎる。
『ねぇ、僕サンタさんに会ってみたい』
プレゼントなんて要らないから、と母に頼んだ日。
『僕、サンタさんになりたい』
そしてたくさんの人にプレゼントを配るんだ、と目を輝かせていた日。
そう
それは、
決して"昔"の想いではない。
「サンタになれたら――――…」
少しでも、
たくさんの人の笑顔を見る為に。
「サンタ」になる事で、
幸せになれる人が増えるように。
こんな小さな小さな世界のチリみたいな俺でも
誰かを幸せに出来るような
サンタさんみたいな
そんな人になりたいって、
そう――…。
―…澄んだ空に、月が輝いている。
小さなアンティーク屋さんのショーウィンドウに、サンタの置物がたくさん飾ってあった。
そんなサンタを見て、マフラー越しに
「俺も…
あなたみたいな人になりたいよ」
そう呟いた時だった。
『お入り』
どこか懐かしいような、暖かい声がして。
その途端、勝手に開いた扉を
俺は不思議だとも思わず、引き付けられるようにその店に足を踏み入れた。
『ねぇ、僕サンタさんに会ってみたい』
プレゼントなんて要らないから、と母に頼んだ日。
『僕、サンタさんになりたい』
そしてたくさんの人にプレゼントを配るんだ、と目を輝かせていた日。
そう
それは、
決して"昔"の想いではない。
「サンタになれたら――――…」
少しでも、
たくさんの人の笑顔を見る為に。
「サンタ」になる事で、
幸せになれる人が増えるように。
こんな小さな小さな世界のチリみたいな俺でも
誰かを幸せに出来るような
サンタさんみたいな
そんな人になりたいって、
そう――…。
―…澄んだ空に、月が輝いている。
小さなアンティーク屋さんのショーウィンドウに、サンタの置物がたくさん飾ってあった。
そんなサンタを見て、マフラー越しに
「俺も…
あなたみたいな人になりたいよ」
そう呟いた時だった。
『お入り』
どこか懐かしいような、暖かい声がして。
その途端、勝手に開いた扉を
俺は不思議だとも思わず、引き付けられるようにその店に足を踏み入れた。