サンタになれたら。1 | ☆心中常感謝無忘☆

サンタになれたら。1

小さい頃
ずっと夢見てた事があった。




小さい頃
ずっとなりたい夢があった。




小さい頃。


それは、大きくなった今でも変わりはしなくて。






俺は

ずっと


ずっとずっと






「サンタさんになれたら―――――…」

















―――――
――…


雪のちらつく夜。
冷たい風が、肌をさす。

話す度に口から漏れる息が
白く目に見えた。


空は少し灰色に染まり、

木々にはネオンライトが張り巡らされていて

それが、色とりどりに光る。



――今日はクリスマスイブ。


街中のお店は、全てクリスマス仕様で。
おもちゃ屋さんにもケーキ屋さんにも、たくさんの人が見えた。


「クリスマス…か」



小さく響くクリスマスソングが耳をくすぐった。