『いじめはあってはいけない』

これはもちろんそう思う。

だけど、この言葉を教育長や校長が会見などで言っているのには 私は問題があると思っている。


大前提として『いじめは存在する』という思いを トップの人間はもっていて欲しい。

トップが『いじめはあってはいけない』と言い切ってしまうから、下の人間は隠蔽してしまう。報告が遅れてしまう。

その結果、いじめは取り返しがつなないところまで進んでしまうのではないか?


いじめが発生するのは、先生の力不足ではない。

人間が集団になった時には、気が合わない人も当然いるし そこで不快感を抱く人も当然いる。

いじめは、いじめられた側がそう感じたのであれば いじめである…と考えれば、全く悪意のないいじめもある。

そんな小さな芽のうちに 早めに対応できれば!

さすがにそこまで小さい芽のうちはムリでも、いじめられてる本人やその保護者からの訴えがあったならば、それは絶対に聞き流してはいけない。

担任の先生も学年主任も教頭も校長も…その訴えは共有しなければ。


『いじめは存在する』のだから『いじめはあってはいけない』に縛られて、誰にも知られずにどうにかやり過ごそう…としてしまう先生がいなくなりますように。


トップの人間は

『いじめはあってはいけない! でも、残念ながら いじめは存在します。だから、できるだけ小さいうちに いじめの芽を摘んでいけるように 現場も我々も尽力していきます。保護者の皆さんも協力お願いします』

くらいのメッセージを出してくれたらいいのに。