我が愚息は皮に覆われている。
生まれてこの方43年間ずっとである。
ずっと守られてきた。
まるで姫を守る護衛のように。
しかも皮を使って自慰行為を繰り返したため、
皮が伸び切ってしまった。
頭が顔を出しても真冬のマフラーを巻いたように
折り重なって縮んでいる。
覆い被さることで他にも影響があった。
匂いや垢が強烈に存在感を発揮する。
頭が全く大きく成長しなかった。
ドリルのように先は細くなりクビレは無い。
色も生まれたてのまっピンクのまま。
しかも極度の敏感ときている。
子象がぶら下がっているのだ。
好美は本当のそれを見て
『可愛い♥』と言ってくれるのだろうか?